米TeraVicta Technologies社は、「世界最速」と主張するMEMSスイッチを2007年3月5日(米国時間)に発表する。26.5GHz動作が可能なSPDT(Single Pole Double Throw)スイッチで、外形寸法は3.25mm×4.5mm×1.25mmである。デジタル・テレビや衛星通信、フェーズド・アレイ・レーダーなどに向ける。今回のMEMSスイッチは、2006年に発表した7GHz動作品に続く2つ目の製品である。7GHz動作品は、半導体チップの自動テスト装置(ATE)や無線機器をターゲットにしていた。
TeraVicta社は現在、テキサスの工場で月産1万個規模でMEMSスイッチを量産する一方で、2007年末までに月産100万個規模の量産を可能にすべく、香港の工場で生産を開始する準備を進めている。同社は、SP4T(Single Pole Four Throw)タイプに加えて、DPDT(Double Pole Double Throw)タイプのMEMSスイッチの製品化も検討しており、無線機器で使うアンテナ・アレイをターゲットとしている。このほか、光通信のバックボーンや、RFIDの基地局などの市場も狙う。(R.Colin Johnson:EE Times)