東芝が携帯電話やデジタルカメラなどの記憶装置に使う半導体「NAND型フラッシュメモリー」を製造する新工場建設地に、岩手県北上市が有力となったことが7日、分かった。東芝は米メモリー大手のサンディスクと共同出資し、投資総額は7000億円超となる見通し。
新工場に必要な電力や水、人材の確保といった観点などから検討し、最終調整を進めている。ただ建設候補地については、これまでの半導体の生産拠点である三重県四日市市や、北九州市の案もあり、今月中に決定する方針だ。
東芝は半導体事業を中核の1つと位置付け、積極的な投資を展開。価格下落が激しいものの需要旺盛なNAND型の増産態勢を整え、世界シェア首位の韓国サムスン電子を抜き、世界一の座を狙う。