2008年2月7日 12時28分更新
振り込め詐欺の被害が、去年1年間に、茨城県内で大幅に増えていたことが分かり、警察は、依然として高齢者の被害が多いことや手口が巧妙化していることなどが原因とみて注意を呼びかけています。
警察のまとめによりますと、県内で去年1年間に振り込め詐欺の被害は合わせて5億円あまりで前の年に比べ1.7倍に上り件数もおよそ100件増えました。
手口別では息子を装ってうその電話をかけ、現金をだまし取るいわゆる「オレオレ詐欺」の被害が2億9000万円と最も多く、次いでインターネットの有料サイトなどからの請求を装った「架空請求」と借金を抱える人に融資話を持ちかけ、保証金をだまし取る被害がともに1億円あまりにのぼっています。
さらに、税務署や自治体の職員になりすまして「納めすぎた税金を返す」などとウソの電話をかけてATMで現金を振り込ませる詐欺は、おととしが2件、去年が21件と増加する傾向にあります。 被害が大幅に増えた原因として警察は高齢者の被害が多いことや手口が巧妙化していることなどをあげ「銀行のATMなどから送金する際には、振込み先に連絡を取るなど被害にあわないように落ち着いて行動してほしい」と注意を呼びかけています。