2008年2月6日 21時5分更新
山梨大学医学部の附属病院で臨床研修を受けている医師のうち、産婦人科を進路に選んだ人が今年度、誰もいなかったことがわかりました。
医師不足で出産の扱いを止める病院が相次ぐ中、大学から地域の病院への医師の派遣がさらに厳しくなるものと懸念されています。
医師は国家試験に合格した後、2年間の基礎的な臨床研修を経て専門の診療科を決めます。
中央市にある山梨大学医学部附属病院にはこの研修を来月で終える医師が26人いますが、将来の専門に産婦人科を選んだ人は1人もいなかったということです。
4年前に始まった新しい臨床研修制度では、少なくとも7つの診療科をまわるため、産婦人科の厳しい勤務実態を見て、敬遠する医師が増えることが懸念されていましたが、山梨大学の状況はこれを裏付ける結果にもなりました。
出産を扱っている地域の病院では山梨大学から医師の派遣を受けているため、産婦人科の医師の確保はさらに難しくなるものと見られます。
新しい研修制度がスタートして以降、産婦人科を選んだ医師は2年連続2人で、1人もいなかったのは初めてです。
山梨大学医学部産婦人科の平田修司准教授は、「厳しい結果だと受け止めている。
生命の誕生に立ち会えるなど、産科のやりがいをこれまで以上に研修医や学生に伝えて、県内の出産をめぐる医療が崩壊しないようにしたい」と話しています。