倉敷本通り商店街は美観地区に隣接するおよそ150mの商店街で、二十数軒が軒を連ねます。アーケードは倉敷・児島・玉島の3市合併まもない昭和43年に設置されたものですが、今回商店街の活性化や老朽化などを理由に撤去されることになりました。解体式には商店主や工事関係者らおよそ30人が出席。解体工事の安全祈願を行いました。アーケードを設置した当時は美観地区までの通路として市民や観光客らで大変にぎわいました。昭和のシンボルともなっているアーケードの撤去。名残りを惜しむ声と活性化にむけての期待が入り混じります。工事は隣接する阿知町商店街とあわせておよそ2千万円をかけて実施され、路面も美観地区一帯と統一されます。暗くなってしまったイメージを払拭するとともに古い町並みを活かし、美観地区との一体化を目指します。
訓練は、火災を想定した阿曽小学校の避難訓練に続いて行われました。全校児童142人が運動場へ避難する際、女性教諭が大怪我をしたとの想定でドクターヘリの出動が要請されました。救急医療専用ヘリコプター通称「ドクターヘリ」は、岡山県では、全国でもいち早く2001年4月から倉敷市の川崎医科大学付属病院高度救命救急センターに配備されており年間およそ450件一日平均、1件から2件出動しています。今回の訓練でも、要請からわずか5分で阿曽小学校に到着。救急車で運ばれてきた患者をドクターヘリでやってきた医師と看護師がすぐに応急処置を施しました。訓練に参加した阿曽小学校の児童や地区住民たちは、救急患者をドクターヘリに乗せて病院へ搬送するまでの様子を間近に見学しました。ところが、訓練の途中、実際に総社市内で大怪我をした人が出たとドクターヘリの出動要請が発生したため急遽訓練は中止され、救命チームは、すぐに現場へと向かいました。ドクターヘリへの理解を求めるための搬送訓練は、県内では、去年の秋から行われていて、総社市では、今回が初めてです。
不審者を捕獲する発射式捕獲網、通称「ネットキャッチャー」。長さおよそ30cm、重さがおよそ1.6キロのコンパクトなサイズで、内部に装てんされている網を不審者にめがけて発射します。訓練は、不審者に扮した玉島警察署のスクールサポーターが、校舎内に進入したという想定で行われました。駆けつけた教職員は、不審者を刺激しないように慎重に説得しながら校舎の外へ誘導しました。そして、教員が追い詰めた不審者めがけてネットキャッチャーを発射。器具から4m幅の網が飛び出し、不審者を捕まえました。玉島警察署では凶器を持っているかもしれない不審者を離れた場所から安全に捉えることができるため、各学校にもネットキャッチャーの普及を進めていきたいとしています。
講座には、40歳代から60歳代までの100人が訪れました。自慢のエレキウクレレを披露するのは、講師に招かれた新田文輝さんです。吉備国際大学で文化人類学教授を勤める一方で、家庭の両立や自分の趣味を精力的に展開する人です。新現役世代塾と名づけられたこの講座は、備中地域の10市民団体が共同して企画し、備中県民局がサポートして開かれているものです。新田さんは長年ハワイで暮らしてきた経験や、仕事をしながら家族とも充実した時間を過ごしてきたことを紹介しました。その上で、男性らしさ、女性らしさにとらわれることなく行動することが大切で、特に男性は定年後掃除、洗濯などは自分でやって自立し、家庭の「粗大ゴミ」とならないようにと呼びかけました。備中県民局では年に3、4回、定年を迎える人を対象にしたこうした講座を開いていますが、多くの人が関心を持ち出すのは、退職して1、2年たった頃だということです。