ここから本文エリア 三鉄生まれのキャラ「久慈ありす」2008年02月04日
三陸鉄道の女性運転士がモデルになった人気キャラクター「久慈ありす」。玩具会社の人気フィギュア(人形)シリーズの一つとして06年にデビュー、いまも人気を集める。「これを集客に」と、人気にあやかり売り上げ増につなげたい三鉄だが、他社が制作した商品のため、独自の活用は難しい。それでも、ありす人気に何とか「便乗」できないかと、担当者らは頭をひねっている。 「久慈ありす」は06年春、玩具製造会社「トミーテック」(本社・栃木県)の商品として誕生した。同社が全国の女性運転士をモデルにしたフィギュア「鉄道むすめ」シリーズの一つで、三鉄の制服が忠実に再現されている。 同シリーズは鉄道ファンやコレクターの人気を集め、携帯電話のストラップやキャラクターをもとにした小説など、商品は15種類を超える。 大量生産されず、希少価値も高い。06年春に三鉄で「久慈ありす」のフィギュアを販売した際には、8体4千円という値段にもかかわらず、多くの愛好家らが買い求めた。昨年11月にはキャラクターソングのCDも発売。三鉄が仕入れ、久慈など主要駅の売店においた100枚は、ほぼ完売したという。 三鉄は、せっかくの人気キャラクターをPRにつなげたい考えだが、社名などの使用を許諾した立場にすぎないため、権利などの問題が絡み、このままでは独自の商品開発は難しい。 モデルとなった女性運転士が退社したため、キャラクターとセットにしてPRに活用することも厳しくなったという。 同社企画開発課の冨手淳課長は「ありすは三鉄のイメージとは正反対のキャラクターだから、そのギャップがいい。何とかありすを使った新しいPR方法がないか、考えているところです」と思案顔だ。 マイタウン岩手
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