「究極の快眠大実験!」
寝返りと睡眠にはどんな関係があるのでしょうか? そこで「ガッテン究極の快眠大実験」を行いました。
20代の女性2人にご協力いただき、この2人が最も寝やすい理想的な寝姿をかたどった「究極の快眠ベッド」で一晩寝てもらうことにしました。この快眠ベッドは、マットレスのスポンジも体型に合わせて細かく調節し、理想の寝姿で体が安定するようにできているのです。
案の定2人とも、理想の寝姿のままスヤスヤ。これで快眠間違いなし……と思ったら、翌朝の感想はなんと「背筋が重い」「肩が凝って、だるい感じ」。いったい何が問題だったのでしょうか?
そこで次の夜は普通のベッドで寝てもらったところ、何と2人とも一晩中ゴロンゴロンと激しく寝返りながら眠っていました。寝返りを打ったほうがよく眠れるのでしょうか?
睡眠中の脳波の測定結果から、目が覚めた状態にある「中途覚醒」の回数を調べました。すると、通常のベッドで激しく寝返りを繰り返していた時には2人とも一晩に20回程度目が覚めていたのに対し、同じ姿勢のままで寝る特製ベッドでは、その倍以上も目を覚ましていたのです。
寝返りを打つ理由とは
体にかかる圧力を調べたところ、仰向け寝では肩や腰の周辺に、横向き寝では骨盤の周辺に、圧力が集中することが判明しました。特定の場所が圧迫され続けると、痛くなったり体温で蒸れたりするため、脳は睡眠中も寝返りを打って姿勢を変えるよう指令を出しているのです。
枕が合わないために姿勢が落ち着かず、寝返りを繰り返してしまうのは「悪い寝返り」といえます。しかし、眠ったまま無意識のうちに楽に姿勢を変え、快眠を維持するのは「よい寝返り」だといえます。
では、楽に「いい寝返り」を打てるのは、どんな枕なのでしょうか? 実は、「かため」で頭が潜り込まない枕のほうが、寝返りを妨げないのです。
そこで、枕が合わずに体の痛みや頭痛に悩まされていたAさんに、整形外科医が、どこの家庭にもあるような2つのものを使って、「いい寝返りを打てる枕」を手作りする方法を指導しました。その結果、3週間後には片頭痛もすっかりなくなり、朝まで目覚めずにグッスリ!
|