鳥取県は四日、米子−ソウル便を運航するアシアナ航空への緊急運航支援金(赤字補てん)で、昨年十月から今年三月までの半年間の同支援金支払い対象となる搭乗率(換算搭乗率)は、現時点で採算ラインの「70%」を4%下回る66%と想定し、赤字補てん額九百万円を二月補正予算案に計上することを県議会に説明した。
県のまとめでは、今年一月の換算搭乗率は62・7%。昨年十月から四カ月間の累計は63・5%となり、赤字補てん額は現時点で千四十四万九千円発生する計算。昨年十二月の利用低迷で約二百五十万円膨らんだ。
赤字補てんの換算搭乗率66%は、現時点での予約状況を勘案したもので「66%以上に伸ばすことが前提。あくまでも最低ライン」(県交通政策課)との位置付け。四日現在の予約率は、二月が65・9%(前年同期比11・1ポイント増)、三月が42・4%(同20・2ポイント増)。予約段階で昨年の利用実績を上回る勢いだ。
アシアナ航空山陰支店によると、二月は三年ぶりに70%を超え75%に迫り、三月も70%を超える勢いがあるといい、「企業研修支援のPR強化やキャンペーンツアーで積み上げを図る」と需要の掘り起こしに力を入れる。