【タイ】ティー・ワイ・オーは5日、子会社の円谷プロダクションがタイ企業ツブラヤ・チャイヨーの代表取締役であるソムポート・セーンドゥアンチャーイ氏らに著作権侵害に基づく損害賠償を求めたタイでの裁判で全面勝訴したと発表した。
タイ最高裁判所が同日、ソムポート氏がウルトラマンシリーズのビジネスを展開する上で根拠としていた契約書を偽造と認め、同氏に損害賠償金1070万バーツ(約3500万円)と金利(1997年12月から年7.5%)の支払いを命じた。
ソムポート氏は、ウルトラマンのデザインはアユタヤ王朝時代の仏像を基に自分が考え出したもので、1976年に当時円谷プロの社長だった円谷皐氏とウルトラマンシリーズの海外利用権を認めた契約書を交わしたと主張。円谷プロはこれを無効として争ったが、日本では1審、2審とも敗訴し、2005年に最高裁が上告を棄却した。タイでの裁判も1審で円谷が事実上敗訴していた。