中国製冷凍ギョーザの中毒事件で、一時意識不明の重体となった千葉県市川市の女児(5)が入院する順天堂浦安病院(同県浦安市)は6日、記者会見を開き、女児の容体について「命にかかわる状態だったが経過は順調」と明らかにした。1、2週間後にも退院できる見通しという。
主治医の角由佳准教授(救急医学)によると、女児は1月22日夜、家族とともにギョーザを食べ中毒症状を発症。別の病院から搬送されてきた女児は「意識不明で人工呼吸器が付けられ、手足もけいれんしていた」。血液検査の結果から有機リン中毒を疑い、胃内部の洗浄や下剤投与などの治療をし、3日後に意識を回復したという。
ほかの家族よりも体重当たりの薬物摂取量が多かったことが重症化の原因。しびれなどの後遺症や精神的な影響が出る恐れもあり「まだ歩行も許可しておらず、慎重に経過を診ている」という。
(19:09)