シロップ偽装で社長が謝罪 「長年の慣れ、断ち切る」(02/05 14:41)
宮崎市の食品メーカー「ハニー」が返品されたかき氷シロップを加熱し、賞味期限を偽装して再出荷していた問題で、同社の三棹俊作社長が5日、記者会見し「長年の慣れがあったかもしれないが、断ち切る。申し訳ございませんでした」と謝罪した。
加熱して再出荷したことについて「もったいないという気持ちもゼロではなかった。中身は安全なんだ、という自分勝手な論理だった」と釈明。取引先から返品の希望があった場合は、新品との交換に応じるという。
ハニーは1980年ごろから、返品されたシロップの一部を製造中の液体に混ぜて加熱し直し、あらためてパック詰めした日を製造年月日にして出荷していた。
同社は昨年、1・8リットル入りのシロップを50万本以上出荷。取引先の問屋は全国に約200あり、ディズニーランドなど各地のテーマパークや遊園地で売られるかき氷に使われていた。
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◆「炊き直し」常態化で社長謝罪 ハニー偽装(宮崎日日新聞社)
11:48
「ごまかしと言われれば、確かにごまかしだった」。返品されたかき氷シロップを加熱し直し再出荷していた宮崎市高岡町の食品メーカー「ハニー」の三棹俊作社長は4日、事実を認め謝罪した。
三棹社長によると、返品分を加熱し直し再出荷する「炊き直し」は、容器が紙パックに切り替わったころから行われ、業界内でも以前から慣例としてあったという。
どのくらい古い物まで混ぜていたかについては、半年程度までは認めたが「全部チェックしておらず、手落ちと言われても仕方がない」とこれまで常態化していたことをうかがわせた。
6日に宮崎農政事務所と宮崎市保健所が立ち入り調査を予定しており、同社は取引先のクレームがあれば商品回収を検討する。三棹社長は「安易な考えだった。表示をごまかしたことは謝りたい」と頭を下げた。
◆かき氷シロップ偽装 「ハニー」返品分を再出荷(宮崎日日新聞社)
08:38
宮崎市高岡町の食品メーカー「ハニー」が、パッケージの不良などを理由に返品されたかき氷シロップを加熱し直し、全国に再出荷していたことが4日、分かった。再出荷前にあらためてパック詰めした日を新しい製造年月日にして賞味期限を偽装。1980年ごろから継続してたという。
三棹俊作社長は「消費者に申し訳なく思う。再加熱しての出荷は今後はやめる」と話している。宮崎市保健所が1月25日、食品衛生法に基づき同社を立ち入り検査。偽装の経緯を詳しく調べている。
三棹社長によると、返品された商品を加熱し直すことを社内では「炊き直し」「混ぜ込み」と呼んでいた。紙パックにすき間が空いたり、中身が漏れたりして、そのままでは販売できないものを工場に持ち込み、紙パックを切って中身を加熱用の釜に入れ、新しい原料と混ぜていた。
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