奈良放送局

2008年2月6日 13時54分更新

十日から産科開業医が救急対応


奈良県では、救急車を呼んだ妊婦が次々に受け入れを断られた問題を受けて、症状の軽い救急患者について県内の産婦人科の開業医が夜間や休日に交代で受け入れる態勢を今月10日から取ることになりました。

これは荒井知事が記者会見で明らかにしたものです。
奈良県は去年、救急車を呼んだ妊婦が次々に受け入れを断られた問題を受けて、産婦人科の救急患者の受け入れ態勢の強化について検討してきました。
その結果、こうした問題の再発を防ぐには、本来は症状の重い患者を中心に受け入れるはずの2つの県立病院に症状の軽い患者も集中している現状を改善する必要があるとして軽症の患者については県内の開業医にも、交代で受け入れてもらうことになりました。
具体的には奈良市や橿原市などの4つの産婦人科の診療所が当番を決めて今月10日の日曜日から夜間や休日にも診療を行います。

これで、夜間や休日の軽症患者の受け入れは現在行っている3つの総合病院と合わせて7つの医療機関が交代で担うことになります。荒井知事は会見で「南北に面積が広い奈良県全体を十分にカバーするため、協力してもらう開業医を、今後、更に増やしていきたい」と述べ、産婦人科の救急態勢の強化に今後も努める考えを強調しました。