2008年2月6日 12時39分更新
長野県は医師不足の解消に向け、県内の医療機関での勤務を条件に毎年5人の医学生に対して行ってきた奨学金の貸与を、新年度から20人程度に大幅に拡大する方針を固めました。
長野県は、平成18年度から、全国の医学生を対象に奨学金を受け取った1.5倍の期間、県内の医療機関に勤務することを条件に、毎月20万円を貸与する制度を実施しています。
しかし、県内では医師不足に歯止めがかからず、信州大学医学部が、新年度から一学年の定員を10人増やす対策を取り始めることなどから県は奨学金制度の拡大について検討してきました。
その結果、県では4月から奨学生の枠を今年度の4倍の、20人程度に拡大し、必要な財政措置を新年度予算案に盛り込む方針を固めました。
奨学生の枠が大幅に拡大されることについて信州大学では「地域医療に貢献するという大学の理念を進める上でも、大きな支援につながる」と期待しています。