英“イラクに内戦の危険も”
イギリスの国際戦略研究所は5日、世界の170の国の軍事力や地域の情勢を分析した報告書「ミリタリー・バランス2008」を発表しました。この中で、イラク情勢について、アメリカ軍の増派によって首都バグダッドなどの治安はある程度回復したものの、多数派のイスラム教シーア派と少数派のスンニ派などとの間で対立が続き、政治的な交渉も進展していないと指摘しました。そして、イラクの内務省や警察にはこうした宗派と結びついた民兵組織が入り込んでおり、今後、イラク軍の内部にも宗派間の対立が広がり、イラクを内戦に追い込む危険があると警告しました。アメリカ軍は、イラクに駐留する部隊の規模を縮小するためにイラク軍の兵力や装備の拡充を急いでいますが、報告書は、イラク軍が治安を維持できるようになるまで、アメリカ軍が現在の想定よりも相当長期にわたって駐留する必要があるとの見方を示しています。 |
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