株式会社情報基盤開発(本社:東京都文京区、代表:鎌田長明)は30日、これまでの法人向けだけでなく、ごく小規模での利用にも対応したアンケート自動集計システム「AltPaper(アルトペーパー)」のASPサービスを開始した。
AltPaperは2004年10月、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)の「未踏ソフトウェア創造事業」に採択/支援を受けて企画・開発したアンケート自動集計システム。サービス開始は2006年12月。Microsoft Wordで作成されたアンケート/記入用紙のレイアウトに関係なく、記入された手書き情報を一般的なスキャナ(TWAIN対応)で自動入力/集計をおこなう。更に詳細な分析をする際には、CSV形式などで出力された個々の入力データを各種統計解析ソフトにインポートすることも可能。
今回のASPサービスでは、用紙作成からスキャナでの画像取得までを顧客側でおこない、取得した画像データを情報基盤開発のサーバで処理。その後、集計データなどを顧客が取得する仕組み。
料金体系は、広告付きの無料トライアルサービスと使用枚数や質問内容によって料金を算出する有料ASPサービスの2つ。無料トライアルサービスは広告付きの紙面が作成されるが、毎月300枚まで入力および単純集計のサービスを利用できる。有料ASPサービスの料金目安は1枚20円〜30円程度。
「ASPサービスの提供は AltPaper開始当初からシステムが落ち着いたタイミングで開始する予定だった。基本的にWordが使える方であれば誰でも扱うことができる設計なので、小規模でも利用可能なASP提供を始める事でより多くの方に使っていただけると思う」(同社代表鎌田氏)。
AltPaperの導入実績は20社以上。鎌田氏によると既存のマークシート解析ソフトと比べ、用紙作成からデータ集計/レポート作成までの手間を大幅削減していることから、企業のセミナー担当者などを中心に利用者を広げる方針。ASPサービスも含めたAltPaper全体の2008年度売上は60社導入で3000万円、2009年度は200社導入の売上1億円を見込む。
AltPaper
http://www.altpaper.net/
株式会社情報基盤開発
http://www.iidev.co.jp/
|