米ハワイ州兵空軍所属のF15戦闘機墜落事故を受け、日本共産党県委員会(赤嶺政賢委員長)が5日午後に外務省沖縄事務所に行ったF15戦闘機の飛行停止を求める申し入れの席上、同事務所の倉光秀彰副所長が「不愉快」と、面談を途中で打ち切り退席する場面があった。
日本共産党県委は同日、古堅宗嘉書記長ら3人が外務省沖縄事務所を訪ね、嘉手納基地所属のF15戦闘機の飛行停止など3項目を要請した。倉光副所長は「私どもは事故原因の調査と安全管理の徹底を既に東京ベースで在京米国大使館に申し入れている。その結果を見ないと今の段階で対応はできない」と述べ、飛行中止の申し入れについて「その必要はないと思っている」との見解を示した。
古堅書記長らは「県民の安全を優先する日本政府として原因が分かるまで飛行停止を申し入れてはどうか」と再三要請した。
こうしたやりとりの中で倉光副所長は「共産党は、民間機が落ちれば当該機の飛行停止を全日空や日航に申し入れてきたのか」と聞き返し「アメリカだって飛行機を落としたくて落としているわけではない。事故だ」と要請に反論した。
その後、安全管理の徹底を米側にいつどのように申し入れたのか尋ねた県委に対し、倉光副所長は「いちいち誰がどこでやったんだということをあなたに言われてお答えする必要はありません」「不愉快ですから今日は帰らせていただきます」と要請を一方的に打ち切り、退席した。
要請後、古堅書記長は「県民に説明責任を果たしてほしいという申し入れに対し、政府の代表が気に入らないからといって席を立つのは前代未聞だ」と怒りを見せた。
(2/6 10:07)