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【社会】

在宅当番医制、10日に開始 妊婦死産受け奈良県

2008年2月6日 10時55分

 昨年8月に妊婦の搬送先が決まらず死産した問題を受け、奈良県は6日、開業医が産科の夜間や休日の救急輪番に参加する在宅当番医制を10日から始めると発表した。

 同県では急に産気づいたり、軽症の出血に見舞われたりした妊婦らを受け入れる1次救急の輪番に空白日があり、大病院に搬送が集中、受け入れが断られたり、遅れたりするケースが少なくない。新制度で病院側の負担を分散し、問題の再発防止を図る。

 在宅当番医制は県産婦人科医会の協力で実現。輪番空白日の金曜の夜間と日曜、祝日に開業医が診療所で妊婦の搬送を受ける。委託料は1回の当番につき15万3000−16万4800円。

 当面の参加は4開業医のみで、輪番病院を含め都市部が多い県北部に受け入れ先が偏っているため、県はさらに参加を呼び掛ける。

(共同)
 

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