「地震防災で大切なのは学校教育で怖さや対策の大切さを体にしみ込ませること。我々の年代からではどうしても付け焼き刃です」。先日、県の防災担当者からこう聞いた。ちょうど防災教育がテーマのフォーラム(文部科学省主催)が橿原市であることも紹介され、当日出かけた。
県内外の小中高校での先進事例が報告された。ある町の担当者は、数年前に国の防災教育プランの大賞に選ばれた地元中学の取り組みを紹介。一方で、キーマンだった教員が異動したことで、今はこの活動が続いていないことも打ち明けていた。
防災教育を根付かせ、防災文化をはぐくむには課題も多い。記事を書くことで後押ししたい。(中村)
毎日新聞 2008年2月5日