氷見市行政改革推進市民懇話会と市民病院経営改善検討市民委員会の合同会議は五日、
市ふれあいスポーツセンターで開かれた。四月の金沢医科大を指定管理者とする市民病院
の公設民営化について、医科大側は入院患者七人対して看護師一人を配置する「七対一看
護」の導入を目指し、看護師の増員を図る考えを示した。
会議には、委員の市民代表ら二十六人が出席した。堂故茂市長のあいさつに続き、金沢
医科大の竹越襄副理事長、高島茂樹金沢医科大病院長、大田修理事が「金沢医科大学氷見
市民病院」の医療機能などについて説明した。
大田氏は、現在の氷見市民病院の「十対一看護」を「七対一看護」に移行できれば、年
間約二億円の増収になる試算を示し、現在の看護職員約百九十人の再雇用に加え、二月中
旬以降の一般募集で看護師経験者や若手看護師の採用に努めるとした。
四月から新病院長となる高島氏は「現在の氷見市民病院をベースに、大学病院の機能を
持つ全く新しい病院を目指す」と述べた。二〇一〇年四月の病院の新築移転について、竹
越氏は場所は未定としながらも、金沢医科大病院と連携した、市民の健康を支える新病院
を建設するとした。
委員からは「しっかりした医療体制に安心した」「現職員の意識改革も必要」などの意
見が出された。