チェック |
No |
書名 |
著者名 |
初版・版型・頁 |
予価 |
出版社 |
内 容 |
哲学・思想・言語・宗教 |
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1 |
異端カタリ派の研究 中世南フランスの歴史と信仰 |
渡邊昌美 |
初版1989年
◆A5判◆484頁 |
予価10,185円
(本体9,700円) |
岩波書店 |
その信仰の運命を、膨大な異端審問録に残したカタリ派。象徴的な世界観、儀礼の細目などを一次史料から解読。中世の心性に光をあてた労作。 |
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2 |
近代日本の精神構造 |
神島二郎 |
初版1961年
◆A5判◆396頁 |
予価5,250円
(本体5,000円) |
岩波書店 |
外来文明と在来文化、武士的モラルと農民的エトス、都市的センスと農民的伝統などが互いに影響し合う中で推し進められた日本近代化の経緯を究明。 |
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3 |
千年王国の追求 |
ノーマン・コーン
江河徹訳 |
初版1978年
◆A5判◆480頁 |
予価5,040円
(本体4,800円) |
紀伊國屋書店 |
千年王国信仰が民衆のエネルギーや想像力とどのように結びついたかをドラマティックに再現し、中世史の影の部分に光をあてた画期的名著。 |
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4 |
初期中世の哲学 |
J.マレンボン
中村治訳 |
初版1992年
◆A5判◆296頁 |
予価3,675円
(本体3,500円) |
勁草書房 |
西欧文明の起源をたずね、プラトン、アリストテレスの受容を契機とする中世初期、ボエティウス、スコトゥス、アベラルドゥスの論理学/自然学/文法学/神学をさぐる。 |
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5 |
後期中世の哲学 |
J.マレンボン
加藤雅人訳 |
初版1989年
◆A5判◆296頁 |
予価3,675円
(本体3,500円) |
勁草書房 |
中世大学の制度、学問の方法(論理学)、テキスト(アリストテレスやギリシャ、アラビア、ユダヤの哲学)の分析から入り、トマス、スコトゥス、オッカムの知識認識に迫る。 |
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6 |
他者とは誰のことか |
大庭健 |
初版1989年
◆四六判◆370頁 |
予価3,465円
(本体3,300円) |
勁草書房 |
己れ一個の実存を手離さず、社会システムとの連動を可能にする理論を模索し、更にそのことが民衆の生き死にと直接かかわってくるような学問の試み。 |
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7 |
現代哲学のフロンティア |
神野慧一郎編 |
初版1990年
◆四六判◆296頁 |
予価3,150円
(本体3,000円) |
勁草書房 |
蒙昧と空語を排除し、理性と事実に訴えた議論をめざす、主に関西の英米哲学の研究集団〈科学哲学コロキウム〉。知識論、言語哲学、心の哲学などに見る最前線のテーマ。 |
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8 |
現代哲学のバックボーン |
神野慧一郎編 |
初版1991年
◆四六判◆368頁 |
予価3,465円
(本体3,300円) |
勁草書房 |
今世紀最大の哲学的遺産である〈分析哲学〉はいかに形成され現在に至ったか。現代哲学の100年を追う初めての通史。『現代哲学のフロンティア』の姉妹篇をなす。 |
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9 |
岡倉天心の思想探訪 |
坪内隆彦 |
初版1998年
◆四六判◆272頁 |
予価2,835円
(本体2,700円) |
勁草書房 |
アジア主義の理想とは何か、なぜこれまで実際的に生かされなかったのか。岡倉天心を軸にアジア主義に関わる多くの人々に取材し、その理想と現実を描く。 |
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10 |
東洋における人間観 |
前田専学編 |
初版1987年
◆A5判◆544頁 |
予価8,610円
(本体8,200円) |
東京大学出版会 |
インドの古典思想から、ひろく仏教思想の人間観を鮮明にとらえる。 |
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11 |
ルソーとの散歩 |
今野一雄 |
初版1980、1987年
◆四六判◆244頁 |
予価3,990円
(本体3,800円) |
白水社 |
まるで散歩でもするようにルソーを読み、語る著者の話に耳を傾けると、いつのまにか読者もその道づれとなる。ルソーの人と思想への入門書。 |
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12 |
神と魂と世界と 宗教改革小史 |
渡辺信夫 |
初版1980年
◆四六判◆258頁 |
予価4,410円
(本体4,200円) |
白水社 |
宗教改革の精神を歴史的に問い直し、内的・霊的なものへと希求と、外的・社会的なものへの主体的関心との強固な結合にその本質を見い出す。 |
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13 |
ヒルティ伝 |
アルフレート・シュトゥッキ
国松孝二、伊藤利男訳 |
初版1959、1980年
◆B6判◆250頁 |
予価4,515円
(本体4,300円) |
白水社 |
スイスが近代国家として成立する時代の精神的支柱だったヒルティの生涯をたどると同時に、彼の思想をコンデンスした格好の入門書でもある。 |
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14 |
二十世紀の哲学 |
フランソワ・シャトレ編
中村雄二郎監訳 |
初版1975、1998年
◆四六判◆426頁 |
予価6,720円
(本体6,400円) |
白水社 |
哲学的対象が消失した現代では、哲学的考察にも横断的思考が要求される。《シャトレ哲学史》の中でも最良の現代思想入門として名高い巻を単行本化。 |
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15 |
社会のなかのキリスト者 他五編 |
カール・バルト
小川圭治訳 |
初版1974年
◆四六判◆232頁 |
予価4,410円
(本体4,200円) |
白水社 |
プロテスタント神学の行きづまりを克服し、現代神学への突破口を開いたバルトの50年にわたる講演集。各時期の多彩な神学思想の特質が浮彫になる。 |
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16 |
沈黙の世界 |
マックス・ピカート
佐野利勝訳 |
初版1964年
◆B6判◆288頁 |
予価2,940円
(本体2,800円) |
みすず書房 |
スイスの思索家による沈黙をめぐる論考。医者としての経験に裏付けられた深遠なる言葉が繰りひろげられる。「沈黙は決して消極的なものではない。」 |
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17 |
ゆるぎなき結婚 |
マックス・ピカート
佐野利勝訳 |
初版1957年
◆B6判◆240頁 |
予価3,150円
(本体3,000円) |
みすず書房 |
「人間のもとにある結婚は、永遠なる結婚の、地上で可視的な姿をとった一部分に過ぎない。」結婚の意義を、日常生活のなかで崇高な使命として説く。 |
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18 |
シモーヌ・ヴェーユ伝 |
ジャック・カボー
山崎庸一郎・中条忍訳 |
初版1974年
◆四六判◆600頁 |
予価5,040円
(本体4,800円) |
みすず書房 |
フランスの思想家ヴェーユの最良の伝記。アランに師事、哲学教師や未熟練女工としての経歴、対独レジスタンス運動への参加… 34年の生涯を描く。 |
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19 |
アメリカン・マインドの終焉 |
アラン・ブルーム
菅野盾樹訳 |
初版1988年
◆A5判◆448頁 |
予価5,880円
(本体5,600円) |
みすず書房 |
ネオコンの論客、フランシス・フクヤマが師事した、ブルームによる全米ベストセラー。自由・平等の理念が、精神の空洞化をもたらした諸相を描く。 |
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20 |
ハーバマスと公共圏 |
クレイグ・キャルホーン
山本啓訳 |
初版1999年
◆四六判◆350頁 |
予価3,990円
(本体3,800円) |
未來社 |
『公共性の構造転換』英語版出版を機に、民主政治、批判理論、フェミニズム、文化研究などの論客が、今日的な公共圏の理念と限界をめぐって議論を交わした。論考と討議を収録。 |
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21 |
トリーアの社会史 カール・マルクスとその背景 |
的場昭弘 |
初版1986年
◆四六判◆426頁 |
予価5,460円
(本体5,200円) |
未來社 |
ドイツとフランスの国境に近いトリーアには独自な文化がある。マルクスの生地トリーアのこの文化を社会史的に追いながらマルクスをあぶり出す。 |
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22 |
第三帝国の神話 ナチズムの精神史 |
ノイロール
山崎章甫訳 |
初版1963年
◆A5判◆568頁 |
予価8,190円
(本体7,800円) |
未來社 |
ドイツ思想の系譜を克明にたどることによって、ナチズムという奇怪な頽廃の思想の発生を位置づけた本書は、ドイツ思想史研究に不可欠の名著とされている。 |
社会 |
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23 |
社会学講義 習俗と法の物理学 |
エミール・デュルケム
宮島喬・川喜多喬訳 |
初版1974年
◆A5判◆304頁 |
予価5,040円
(本体4,800円) |
みすず書房 |
『自殺論』を著したデュルケムによる社会学講義。近代社会=産業社会がどのようにして規範を確立するのか、道徳、所有権、契約法について論じる。 |
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24 |
社会理論の現代像 デュルケム、ウェーバー、解釈学、エスノメソドロジー |
A.ギデンズ
宮島喬他訳 |
初版1986年
◆A5判◆376頁 |
予価7,350円
(本体7,000円) |
みすず書房 |
『第三の道とその批判』『左派右派を超えて』など、精力的に執筆を続けるギデンズが、社会理論を読み直した書。デュルケム、ウェーバー、マルクス… |
歴史・民俗 |
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25 |
朝貢システムと近代アジア |
濱下武志 |
初版1997年
◆A5判◆256頁 |
予価6,510円
(本体6,200円) |
岩波書店 |
中国と周辺地域との関係を歴史的に規定した原理を、その生成と構造から分析し、19世紀中葉以降に見られる東アジアの新たな地域ダイナミズムを解明。 |
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26 |
フランスの近代とボナパルティズム |
西川長夫 |
初版1984年
◆A5判◆442頁 |
予価5,880円
(本体5,600円) |
岩波書店 |
「近代とはいかなる時代か」との問いに促され、ボナパルティズムへの新たな視座の設定を試み、現代社会の危機の深淵を照らす方法概念にも論及する。 |
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27 |
ファロスの王国 ・・・ |
エヴァ・C・クールズ
中務哲郎、久保田忠利、下田立行訳 |
初版1989年
◆A5判◆・296、・264頁 |
予価各3,780円
(本体3,600円) |
岩波書店 |
古典期ギリシアの性的成熟のコース、家庭生活、そして「饗宴」とはどのようなものか。女性史の視点から、同性愛を含む性関係の実態を豊かに再構成。 |
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28 |
近代日本の形成と西洋経験 |
松沢弘陽 |
初版1993年
◆A5判◆432頁 |
予価7,350円
(本体7,000円) |
岩波書店 |
幕末・維新期に海外渡航した日本人の見聞、中国を介した西洋経験や思想書の翻訳紹介を通して、異質文明との出会いが日本近代に及ぼした影響を解明。 |
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29 |
国家神道形成過程の研究 |
阪本是丸 |
初版1994年
◆A5判◆472頁 |
予価8,505円
(本体8,100円) |
岩波書店 |
国家神道とは何だったのか。通説の歴史的実態検証が不十分と論じる著者ならではの、法令・政策の緻密な分析を通じた、国家神道の形成と展開の解明。 |
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30 |
日本古代共同体の研究 |
門脇禎二 |
初版1971年
◆A5判◆304頁 |
予価6,300円
(本体6,000円) |
東京大学出版会 |
8世紀初葉の畿外および辺境の戸籍を素材として、家族形態、奴隷制度の展開を考察し、社会構成の法則を見出す労作。 |
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31 |
荘園の世界 |
稲垣泰彦編 |
初版1973年
◆四六判◆344頁 |
予価2,520円
(本体2,400円) |
東京大学出版会 |
中世の典型的な荘園10を取上げ、荘園を一つの世界として、権力と闘い、生産にいそしみ、生活を楽しむ民衆の姿を描き出す。 |
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32 |
木戸幸一関係文書 |
木戸日記研究会編 |
初版1966年
◆A5判◆664頁 |
予価7,980円
(本体7,600円) |
東京大学出版会 |
日中戦争〜第2次大戦期研究の基本史料。戦争回避への努力・戦争終結への努力等の手記、意見書等の文書類、書翰等を収録。 |
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33 |
プラートの商人 中世イタリアの日常生活 |
イリス・オリーゴ
篠田綾子訳 徳橋曜監修 |
初版1997年
◆四六判◆512頁 |
予価5,040円
(本体4,800円) |
白水社 |
1870年、15万通に及ぶ中世イタリア商人の書簡が発見された。この名高いダティーニ文書をもとに、中世商人とその家族・郎党の日常生活を描き出す。 |
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34 |
書物の本 西欧の書物と文化の歴史/書物の美学 |
H.プレッサー
轡田収訳 |
初版1973年
◆四六判◆448頁 |
予価4,725円
(本体4,500円) |
法政大学出版局 |
過去3千年にわたって、文字、紙、印刷術を発明し、書物を生み出してきた人間精神の営為を探ね、人類に知識と思想、夢と力をあたえてきた書物の歴史をあとづける。 |
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35 |
魔女と魔女裁判 集団妄想の歴史 |
K.バッシュビッツ
坂井洲二、川端豊彦訳 |
初版1970年
◆四六判◆530頁 |
予価4,725円
(本体4,500円) |
法政大学出版局 |
17世紀を頂点として荒れ狂った「魔女裁判」を歴史的に辿り、この狂気の歴史的・社会的意味を群集心理学見地から考察、現代における「魔女裁判」をも示唆する。 |
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36 |
琉球民俗誌 |
金関丈夫(解説・中村哲) |
初版1978年
◆四六判◆298頁 |
予価3,150円
(本体3,000円) |
法政大学出版局 |
南島の人類学的位相を浮彫にして戦後沖縄学の原拠となった「八重山群島の古代文化」をはじめ、調査・紀行・交遊記を収め、南島文化の埋もれた可能性を掘り起こす。 |
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37 |
孤燈の夢 エッセイ集 |
金関丈夫(解説・中村幸彦) |
初版1979年
◆四六判◆330頁 |
予価3,360円
(本体3,200円) |
法政大学出版局 |
和漢洋の学芸に通じ、文学、美術、映画、演劇、民芸等、文化のあらゆる領域にあくなき探求を試みる著者の<知的探検家>としての本領を示す好随筆140篇を収む。 |
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38 |
お月さまいくつ |
金関丈夫(解説・井本英一) |
初版1980年
◆四六判◆430頁 |
予価4,200円
(本体4,000円) |
法政大学出版局 |
人類学的・民族誌的博覧強記と闊達自在な比較考証によって東西諸民族に伝わる風俗・伝承の隠された意味を探り、考証随筆に独自の境地をひらく30編余を収める。 |
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39 |
考古と古代 発掘から推理する |
金関丈夫(解説・横田健一) |
初版1982年
◆四六判◆296頁 |
予価3,150円
(本体3,000円) |
法政大学出版局 |
弥生遺跡からの発掘品に解剖学・形質人類学上の所見を加え、さらに考古学・民族学・歴史学・言語学等にわたる博大な知見を綜合して古代日本人の生活と意識を復元。 |
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40 |
宗教改革の時代 |
G.R.エルトン
越智武臣訳 |
初版1973年
◆A5判◆280頁 |
予価5,040円
(本体4,800円) |
みすず書房 |
ルターやカルヴァンの宗教改革により、プロテスタンティズムはどのように勃興してきたのか。イギリス史の専門家が中世から近代への転換期を叙述。 |
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41 |
トルコ近現代史 イスラム国家から国民国家へ |
新井政美 |
初版2001年
◆四六判◆368頁 |
予価4,410円
(本体4,200円) |
みすず書房 |
トルコはヨーロッパなのか、アジアなのか。18世紀から21世紀まで、「イスラム国家」オスマン帝国から「国民国家」トルコ共和国への転身をたどる。 |
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42 |
古川古松軒/イサベラ・バード 旅人たちの歴史3 |
宮本常一 |
初版1984年
◆四六判◆258頁 |
予価2,940円
(本体2,800円) |
未來社 |
1788年、幕府巡見使に随行した古松軒の『東遊雑記』と、1878年来日、東京から北海道まで歩いて旅したイギリス人女性、バードの『日本奥地紀行』を読む。 |
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43 |
エスキモー社会 その季節的変異に関する社会形態学的研究 |
モース
宮本卓也訳 |
初版1981年
◆四六判◆216頁 |
予価2,730円
(本体2,600円) |
未來社 |
エスキモーに関する記録・諸論文を整理・参照しつつエスキモーの社会形態に関する理論的デッサンを提出した名著。解説=安永壽延 |
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44 |
日本文化の古層 |
スラヴィック
住谷一彦訳 |
初版1984年
◆四六判◆256頁 |
予価2,940円
(本体2,800円) |
未來社 |
「日本とゲルマンの祭祀秘密結社」「まれびと考」「日本語の成立における蝦夷語の役割」など6つの章と、著者スラヴィック教授の日本研究自伝を含む、新しい日本文化のルーツ論。 |
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45 |
日本の海洋民 |
宮本常一、川添登 |
初版1974年
◆四六判◆240頁 |
予価2,730円
(本体2,600円) |
未來社 |
本書は日本人と海とのかかわりを総合的にとらえようとする最初の本である。日本民族の由来、国家の形成をはじめ、海とかかわる生業・信仰・交通等々を各専門家の執筆で描く。 |
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46 |
菅江真澄の旅と日記〔新装版〕 |
内田武志 |
初版1970年
◆B6判◆292頁 |
予価3,360円
(本体3,200円) |
未來社 |
天明三年生地三河を発ち、秋田の地に没するまでの46年間に厖大な日記・随筆・記録・スケッチを残した謎の大旅行家・菅江真澄の足跡をさぐり、菅江真澄の全貌を明かした待望の書。 |
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47 |
一つの日本文化論 柳田国男に関連して |
有賀喜左衛門 |
初版1976年
◆四六判◆254頁 |
予価2,940円
(本体2,800円) |
未來社 |
わが国実証社会学の不滅の業績を残し、同族理論を展開した著者が、民具論、仏教論、親族呼称などの、晩年に書き残した文化論を集める。 |
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48 |
宗教改革から産業革命へ【新装版】イギリス近代社会経済史 1530年〜1780年 |
ヒル
浜林正夫訳 |
初版1992年
◆A5判◆380頁 |
予価6,090円
(本体5,800円) |
未來社 |
イギリス革命史研究の第一人者が30年余の研究成果を総括し、近代社会成立史に新鮮な問題提起を行なう。訳者のヒル論を付戴する。 |
心理・教育 |
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49 |
総力戦体制と教育 皇国民「錬成」の理念と実践 |
寺崎昌男編 |
初版1987年
◆A5判◆488頁 |
予価7,350円
(本体7,000円) |
東京大学出版会 |
「皇国民錬成」概念を軸に、第二次世界大戦下の教育実践の具体相に分け入って考察した画期的研究。 |
文学・芸術 |
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50 |
散歩する精神 |
長田
弘 |
初版1991年
◆B6判◆264頁 |
予価2,625円
(本体2,500円) |
岩波書店 |
〈本〉が生い茂る奥深い森であり、人々が綾なすテクストの交差する巨大な都市である、この世界を、心ゆくまで探索し散歩する詩人の発見と創造。 |
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51 |
チェンニーノ・チェンニーニ 絵画術の書 |
チェンニーノ・チェンニーニ
辻茂、石原靖夫、望月一史訳 |
初版1991年
◆A5判◆272頁 |
予価5,250円
(本体5,000円) |
岩波書店 |
工房内で伝えられてきたジョット以来の絵画技法を、画家が1400年頃に逐一書き留めた歴史的文献。現存する写本からの完訳に詳細な用語解説を付す。 |
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52 |
焔の文学 |
モーリス・ブランショ
重信常喜、橋口守人訳 |
初版1958年
◆四六判◆464頁 |
予価4,200円
(本体4,000円) |
紀伊國屋書店 |
文学作品を書き上げる中で揺れうごく作家の魂を、文学の〈焔〉のなかにこそ見出そうとする、フランス批評の孤峰ブランショの珠玉の評論集。 |
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53 |
イコノロジー |
W.J.T.ミッチェル
鈴木聡ほか訳 |
初版1992年
◆A5判◆320頁 |
予価4,410円
(本体4,200円) |
勁草書房 |
絵画、彫刻、美術作品などのイメージが、心的な言語的/文学的イメージと、又イメージをつくり出す人間とどう関わるのか。ゴンブリッチ等歴史的に重要なテクストから考察。 |
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54 |
芸術論の歴史 |
クルターマン
神林恒道・太田喬夫訳 |
初版1993年
◆A5判◆400頁 |
予価4,935円
(本体4,700円) |
勁草書房 |
プラトンからサイードまで3000年に亘る哲学者、芸術家、芸術評論家、美術史家による芸術についての言説を紹介整理。時間、空間、学問の境界を超えて関連づけた芸術の世界史。 |
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55 |
美術史の終焉? |
ベルティング
元木幸一訳 |
初版1991年
◆四六判◆200頁 |
予価2,520円
(本体2,400円) |
勁草書房 |
ヴァザーリに始まる美術史学の状況を現在までフォロー、分析する中で従来の発展的美術史観やイコノロジーの方法の有効性を問い、美術の歴史を語る新しいモデル構築を説く。 |
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56 |
フランス詩法(上・下) |
鈴木信太郎 |
初版上1950、下1954年
◆A5判◆上307、下499頁 |
予価上5,880円(本体5,600円)、
下7,770円(本体7,400円) |
白水社 |
精緻かつ要を得たフランス詩法研究。上巻=詩(形式と内容など12編)、律動、諧調、脚韻/下巻=詩節、定型詩、詩的許容、結語─自由詩と詩法の限界 |
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57 |
シューベルト 音楽的肖像 |
アルフレート・アインシュタイン
浅井真男訳 |
初版1963、1996年
◆A5判◆556頁 |
予価9,240円
(本体8,800円) |
白水社 |
伝記的事実と作品を分離せずに、若くして逝った天才シューベルトの「創造」を年を追って追求し、諸作品の本質と核心に迫る。 |
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58 |
物言う術 再新訂版 |
田中千禾夫 |
初版1973年
◆四六判◆286頁 |
予価4,410円
(本体4,200円) |
白水社 |
物言う術は俳優術の根底であり、本質である。演劇教育の効用と限界、文体、正型、発音、風情、リリシズムなど、37年間・4度にわたる新訂の結晶。 |
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59 |
映画と精神分析 想像的シニフィアン |
クリスチャン・メッツ
鹿島茂訳 |
初版1981年
◆四六判◆285頁 |
予価5,670円
(本体5,400円) |
白水社 |
「映画を見る」とはいかなる行為なのか。自己同一化、視姦的な欲望、フェティシスムの対象として映画を捉え、その隠された意味を明らかにしてゆく。 |
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60 |
新稿 日本登山史 |
山崎安治 |
初版1986年
◆A5判◆562頁 |
予価7,980円
(本体7,600円) |
白水社 |
万葉の時代から現代まで、日本人と山岳とのかかわりを多くの文献から拾集し、その登山行為を詳述する。付文献・索引。 |
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61 |
ルネサンスの自己成型 モアからシェイクスピアまで |
S.グリーンブラット
高田茂樹訳 |
初版1992年
◆A5判◆432頁 |
予価7,140円
(本体6,800円) |
みすず書房 |
ニュー・ヒストリシズム=新歴史主義の古典。英国ルネサンス期のモア、スペンサー、シェイクスピアに、個人のアイデンティティ確立の過程を読む。 |
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62 |
カリガリからヒトラーへ ドイツ映画1918-1933における集団心理の構造分析 |
S.クラカウアー
丸尾定訳 |
初版1970年
◆四六判◆384頁 |
予価4,410円
(本体4,200円) |
みすず書房 |
『カリガリ博士』が秘めていたナチへの不吉な前兆。フリッツ・ラング、カール・マイヤーなど、大戦間期ドイツ映画への文化史的アプローチの傑作。 |
法律・経済・政治 |
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63 |
未完の分権改革 霞が関官僚と格闘した1300日 |
西尾
勝 |
初版1999年
◆四六判◆272頁 |
予価2,520円
(本体2,400円) |
岩波書店 |
1999年地方分権一括法が成立、国と地方の関係を転換する分権改革がスタートした。改革作業に献身した著者が、そのプロセスと残された課題を語る。 |
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64 |
政治における合理主義 |
M.オークショット
森村進ほか訳 |
初版1988年
◆A5判◆416頁 |
予価4,410円
(本体4,200円) |
勁草書房 |
営み、使用、慣習の中にのみ現れる<実践知>の意義を強調し、保守主義の要諦を説く。イギリス現代思想のバックボーンをなす古典の初めての翻訳。 |
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65 |
税制改革と官僚制 |
加藤淳子 |
初版1997年
◆A5判◆336頁 |
予価6,300円
(本体6,000円) |
東京大学出版会 |
1970年代末から90年代に至る税制改革を対象として官僚の行動原理を分析し、その影響力行使の態様を政党との関連で捉え直す。 |
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66 |
台湾民主国の研究 |
黄
昭堂 |
初版1970年
◆A5判◆304頁 |
予価6,825円
(本体6,500円) |
東京大学出版会 |
日清戦争後に忽然と現われた台湾民主国。台湾の抗日運動の実態と民主国樹立の背景、その歴史的意義を東アジア政治外交史の中で捉える。 |
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67 |
日本統治下の台湾 |
許
世楷 |
初版1971年
◆A5判◆460頁 |
予価7,140円
(本体6,800円) |
東京大学出版会 |
日清戦争後から第2次大戦による解放までの、台湾人の抵抗とそれに対する弾圧を、警察・司法史料などを駆使して、なまなましく描き出す。 |
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68 |
ラートブルフ 実定法と自然法 |
ラートブルフ
尾高朝雄ほか訳 |
初版1961年
◆A5判◆288頁 |
予価4,200円
(本体4,000円) |
東京大学出版会 |
晩年のラートブルフは価値相対主義を放棄したのか? 「法哲学における相対主義」1936、「法哲学入門」1947などを収録。 |
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69 |
ラートブルフ 心の旅路 |
ラートブルフ
山田晟訳 |
初版1962年
◆A5判◆240頁 |
予価4,200円
(本体4,000円) |
東京大学出版会 |
ラートブルフの死後公刊された自叙伝。かれの環境、心の成長や心境の変化が記され、その作品への影響を研究する上で不可欠の資料。 |
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70 |
法社会史 |
上山安敏 |
初版1966年
◆A5判◆448頁 |
予価6,090円
(本体5,800円) |
みすず書房 |
近代の法社会は、法律家集団によってどのように担われたのか。15世紀から19世紀にかけて、ドイツにおける民衆、権力、学問、革命と法の関係を考察。 |
自然科学・医学 |
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71 |
東京の生物史 |
沼田真、小原秀雄編 |
初版1982年
◆四六判◆200頁 |
予価2,100円
(本体2,000円) |
紀伊國屋書店 |
東京の生物の歴史を振り返り、消えていった生物、環境汚染が進む中しぶとく生き残る生物の世界を描き、都市環境と人間の問題に迫った研究の集大成。 |
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72 |
心の可塑性と実在論 |
ポール・M.チャーチランド
村上陽一郎、信原幸弘、小林傳司訳 |
初版1986年
◆四六判◆256頁 |
予価2,730円
(本体2,600円) |
紀伊國屋書店 |
我々の日常的・経験的知識と科学的知識の間には本質的な違いはないとする「科学的実在論」の立場から、心の科学に新たな哲学的枠組みを与える。 |
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73 |
科学的世界像 |
B.C.ファン・フラーセン
丹治信春訳 |
初版1986年
◆四六判◆436頁 |
予価4,410円
(本体4,200円) |
紀伊國屋書店 |
科学理論のえがく世界像はどこまで真なのか? 「科学とは何か」という根本的な問いに精緻な論理で正面からいどんだ本格的科学論。 |
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74 |
量子力学の哲学(上・下) |
マックス・ヤンマー
井上健訳 |
初版上1983、下1984年
◆A5判◆上300、下344頁 |
予価上3,990円(本体3,800円)、
下4,200円(本体4,000円) |
紀伊國屋書店 |
量子力学をめぐる哲学的問題を、物理学および科学哲学の世界的権威である著者が、歴史的展望の上に立って総括的にまとめた力作。 |
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75 |
科学的発見の現象学 |
オーガスティン・ブラニガン
村上陽一郎、大谷隆昶訳 |
初版1984年
◆四六判◆448頁 |
予価4,410円
(本体4,200円) |
紀伊國屋書店 |
科学の歴史は発見の歴史だが、そもそも発見とは何か。科学史上の著名な事例を題材に、ある出来事が「発見」という身分をおびる社会的プロセスを探究。 |
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76 |
時間について |
P.J.ズワルト
井上健、南政次訳 |
初版1980年
◆四六判◆352頁 |
予価3,360円
(本体3,200円) |
紀伊國屋書店 |
「時間とは何か」「時間は実在するか」「時間概念の起源」「時間と空間の構造」等の哲学的問題を、科学者であり哲学者でもある著者が根底的に問う。 |
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77 |
システム哲学入門 |
アーヴィン・ラズロー
伊藤重行訳 |
初版1980年
◆四六判◆176頁 |
予価2,310円
(本体2,200円) |
紀伊國屋書店 |
現代科学の問題点をふまえ、それらを統合する原理としてのシステム哲学の重要性を熱っぽく語る、恰好の入門書。 |
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78 |
ル・コルビュジエと私 |
吉阪隆正 |
初版1984年
◆A5判◆288頁 |
予価3,675円
(本体3,500円) |
勁草書房 |
20世紀芸術界の巨星ル・コルビュジエとの生々しいやりとりを含む本書は、造形家・美術史家のみならず、ひろく現代社会の問題に関心を寄せる人々に貴重な示唆を与える。 |
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79 |
皇帝の新しい心 コンピュータ・心・物理法則 |
ロジャー・ペンローズ
林一訳 |
初版1994年
◆A5判◆560頁 |
予価7,770円
(本体7,400円) |
みすず書房 |
コンピューターは心をもちうるか? ビッグバンの解明に必要となる正しい量子重力論が、心の謎を解く鍵となると予測。宇宙論の鬼才の破天荒な試み。 |
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80 |
二つの文化と科学革命 |
C.P.スノー
松井巻之助訳 |
初版1984年
◆B6判◆264頁 |
予価3,570円
(本体3,400円) |
みすず書房 |
科学的文化と人文的文化はコミュニケーションを取ることは可能なのか。1959年の講演が賛否の議論を巻き起こした。批判論文、対する回答も収録。 |
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