小児診療所が民再申請、埼玉県

 「扶顛(ふてん)堂たかぎクリニック」(無床)を運営する医療法人扶顛堂(埼玉県久喜市)は1月16日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。
 東京商工リサーチによれば、負債は約6億8,000万円。

 関係者の話では、クリニックの運営は継続し、今後、自力での再建を目指すという。

 前身の高木病院は小児科のほか内科、アレルギー科を標榜し、埼玉県東部を中心に茨城、栃木、千葉各県からも患者を受け入れていたことが同クリニックのホームページに記載されている。ぜんそく患者が多く患者家族対象の勉強会にも注力した。

 商工リサーチによれば同法人は1998年5月期、約7億円の収入を上げたが、近年の診療報酬改定などの影響から収入がダウン。病棟改築に伴う借り入れ負担も財務を圧迫した。

 昨年秋には院名を現在の「扶顛堂たかぎクリニック」に変更。入院部門を閉鎖したが、財務状況は改善しなかった。


更新:2008/02/05 11:13     キャリアブレイン

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