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台湾女学生殺害で賠償命令
山梨県で2004年、台湾から観光旅行中の女子大生が暴行、殺害された事件をめぐり、殺人罪などに問われた無職渡辺高裕被告(29=1、2審とも無期懲役、上告中)に対し、女子大生の両親が慰謝料など計約1億5000万円の損害賠償を求めた訴訟で、甲府地裁(太田武聖裁判長)は5日、約8600万円の支払いを命じる判決を言い渡した。
太田裁判長は犯行の事実関係について両親の主張を認めた上で「被害者の人間としての尊厳を踏みにじる凶行」と指摘した。
渡辺被告側は殺害や死体遺棄は認めていたが、「無理やりではなかった」と監禁など一部の行為を否認。賠償金額も争っていた。
判決によると、渡辺被告は04年6月、山梨県富士河口湖町の路上で、蕭任喬さん(当時21)を脅し、車に乗せて監禁。静岡県沼津市などを連れ回した後、山梨県富士吉田市内で暴行して首を絞めて殺害、道路脇の側溝に遺体を捨てるなどした。
[2008年2月5日14時55分]
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