診察を装い女性患者にわいせつ行為をしたとして3件の準強制わいせつ罪に問われた産婦人科医、平嶋仁博被告(43)に対し、福岡地裁(鈴木浩美裁判長)は4日、懲役2年、執行猶予4年(求刑・懲役5年)を言い渡した。判決は、3件のうち2件を有罪と認め「産婦人科医の立場を利用した卑劣な行為」と述べる一方、1件については「わいせつな意図があったとは言えない」と無罪とした。
判決によると、平嶋被告は06年3~4月、自身が院長を務める福岡市中央区大名のクリニックで、来院した当時26歳と16歳の女性2人に、診察を装って下半身を触ったり、下半身と顔をカメラで撮影した。
一方、当時17歳の少女への行為について、判決は「少女が診察をわいせつ行為と誤解した可能性を払しょくできない」と指摘した。
平嶋被告側は、判決を不服として即日控訴した。【和田武士】
毎日新聞 2008年2月5日 1時02分