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【社会】

愛大生もう1人も死亡 スキー場雪崩事故

2008年2月5日 08時02分

 長野県小谷村の栂池高原スキー場で、合宿中だった愛知大(愛知県豊橋市)の学生らが雪崩に巻き込まれた事故で、意識不明の重体だった同大国際コミュニケーション学部2年の大竹麻友さん(20)=同県知立市堀切=が4日夜、搬送先の信州大付属病院(長野県松本市)で死亡した。死因は窒息死とみられる。この事故による犠牲者は、同日午前に亡くなった同学部2年大木亜紀さん(20)=愛知県豊橋市向山町伝馬=と、大竹さんの2人になった。

 グループを引率し、スキーを指導していた同大の沢田和明非常勤講師(61)=滋賀大教育学部教授=と、卯田一平非常勤講師(33)らが同日、松本市内で会見。立ち入り禁止となっていた林間コースへ入ったことについて、沢田講師は「整備するために閉鎖していると勝手に解釈した」と釈明。「今思えばゴンドラで彼女たちを降ろすのが妥当だった。申し訳ないことをした」と謝罪した。

 業務上過失致死傷の疑いで非常勤講師2人から事情聴取した大町署は、同日午後に行った林間コースの実況見分で、コース入り口に立ち入り禁止の看板やネットを確認、コースを約800メートル入った左側斜面で幅30メートルにわたる雪崩の跡を確認した。悪天候により3時間ほどで中断、雪崩の長さは不明としている。回復次第、再開の方針。

 現場は沢筋のような地形で雪崩が起きやすく、スキー場も警戒を強めていた。グループのメンバーは、林間コースへの進入禁止を示すロープをくぐったうえ、さらに立ち入り禁止の看板とともに張られている防護ネットも乗り越えて、林間コースを進んだという。

(中日新聞)

 

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