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総務省、小児救急でテレワーク実証実験−2010年度実用化へ
総務省は、出産や育児で休業中の産科・小児科医が自宅で「小児救急電話」の相談に応じる医師版テレワークの実証実験に乗り出す方針を固めた。実現すれば、医療現場の負担が軽減されるとともに、小児科医の不足で満足な診療を受けられない状況を改善できる。今夏にも実験を開始し、2010年度の実用化を目指す。
全国42の都道府県で現在、運営されている小児救急電話は、平日の夜間や休日に子どもの急な発熱などで不安を覚えた親が「♯8000」をダイヤルすれば、病院などにつながる仕組み。ただ、医師や看護師が業務に忙殺されており、「電話がつながりにくく、十分に機能しているとは言いがたい」(同省情報通信政策局)のが実情だ。
実証実験では、小児救急電話の回線と休業中の医師宅を結び、医師が症状を聞いて診察が必要と判断した場合は、緊急で病院に取り次ぐ。また、相談内容を記した文書をパソコンで病院に送信することもできる。
(掲載日 2008年02月05日)