参院予算委論戦ポイント 社会保障問題 |
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4日の参院予算委員会「社会保障問題」に関する集中審議の論戦のポイントは次の通り。 【医療関連予算】 桜井充氏(民主) 医療費の大幅増を求める。 福田康夫首相 将来も良い医療水準の維持を考えなければならないが、国民負担とのバランスも取る必要がある。「社会保障国民会議」で十分議論してほしい。 【株価対策】 桜井氏 2008年度予算案のどこが株価対策になるのか。 首相 07年度補正予算案、08年度予算案と予算関連法案が成立するか海外の投資家が心配している。もし3月末までに成立しなければ、日本経済にいかにダメージを与えるかも考えなければならない。 【ギョーザ問題】 西島英利氏(自民) 中国など諸外国から食品がどんどん輸入されており、情報提供や検査の態勢づくりが求められる。 舛添要一厚生労働相 輸入業者に厳しい指導をして検査を強化することが必要だ。輸入食品の安全性をどうすれば確保できるか、必要な規制も鋭意検討したい。 首相 水際でどういう態勢でチェックできるかが極めて大事だ。日本の将来を考えた場合、(検疫部門の)人的資源を充実させていく方向性がどうしても必要だ。 【年金記録不備】 蓮舫氏(民主) 社会保険庁のミスで生じた新たな費用を税金で補てんするのか。 首相 社保庁の不適切な業務運営により新たな費用が発生することは由々しき問題で大変遺憾だ。 【児童ポルノ】 有村治子氏(自民) 児童ポルノのまん延は目に余る。 鳩山邦夫法相 忌まわしい市場があり、摘発件数はうなぎ上りに増えている。児童ポルノの単純所持に処罰がないことが穴になって(規制が)うまくいかない部分がある。単純所持にも罰則があっていい。 首相 何らかの手を打たないといけない。 【医師不足】 有村氏 医師不足に対する政府の対策は。 首相 産科、小児科という特定科目の医師が少なくなってきている。増やすための積極的な努力を十分に考えて対応したい。 【日雇い派遣】 谷合正明氏(公明) 日雇い派遣の原則禁止に大きく踏み出すべきだ。 厚労相 早急に検討し方向を決めたい。 【救急医療】 山下芳生氏(共産) 救急医療から撤退する病院が増えている。 厚労相 緊急対策も含め来年度予算で約100億円の措置を取った。政府として全力で取り組む。 【高齢者医療】 福島瑞穂氏(社民) 後期高齢者医療制度は、75歳以上の高齢者の切り捨てでは。 厚労相 財源的に世代間の公平を図る利点もある。理解してほしい。
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(初版:2月4日18時36分)
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