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メーカー完全否定も くすぶる製造過程での投入説 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:中国製ギョーザ中毒問題
【昆山(中国江蘇省)=野口東秀】中国性冷凍ギョーザの中毒事件で、製造元の「天洋食品」工場がある河北省輸出入検査検疫局は4日、ギョーザのサンプルや包装袋などの抜き取り検査の範囲をさらに拡大し行った結果、メタミドホスは検出されなかった、と発表した。一方、ギョーザの袋を製造した日系企業の東洋制袋有限公司(江蘇省)は4日、混入の可能性を強く否定した。現地では、ギョーザの製造・流通過程でメタミドホスが入れられたとの見方がなお、くすぶっている。
同社は日本のプラスチック包装資材メーカー「東タイ」の100%子会社で、天洋食品以外にも東南アジアなど世界各国に輸出している。同社の日本人総経理(社長)の橋本秀一氏は4日、産経新聞に対し、「日本と同じ製造工程、品質管理をしており、(メタミドホスの)混入はありえない。設備もすべて日本製で検品もカメラを使用してチェックしており、穴が空いていることも考えられない」と否定した。また、また、メタミドホスが外部から持ち込まれる可能性については山口政明副総経理が、「警備が24時間態勢でいる。工場を建てて10年。労使紛争もなく、人間関係は良好だ」と説明した。