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最終更新:2008年2月4日(月) 20時24分

どこで農薬混入したか特定進める方針

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 メタミドホスが検出された中国製冷凍ギョーザ。大阪と兵庫のケースは大阪港に、千葉の2つのケースは横浜港に陸揚げされました。もし日本国内で毒物が入ったとすれば、違う港に着いた荷物がなぜ、どちらも日本では入手するのが難しいメタミドホスに汚染されたのか。警察当局は中国国内で混入した可能性を中心に、どこで混入したのか特定を進める方針です。

 埼玉県にある日本生協連の商品検査センター。ここでは今、全国で体調被害を訴えた人の食べかけのギョーザが次々と送られてきて農薬検査が行われています。こうした中、新たに大阪のスーパーで販売されていた6つのギョーザの袋から殺虫剤の成分が検出されました。日本では入手が難しいとされるメタミドホスは一体どこで混入したのでしょうか?

 問題のギョーザは中国・河北省の天洋食品の工場内で手作業で作られました。刻んだキャベツに異物が含まれていないかなどの検査も行われたといいます。その後、段ボールに箱詰めされた後は、密閉されたコンテナで日本の大阪港や横浜港まで運ばれました。港への陸揚げから小売店までに至るルートでメタミドホスが混入した可能性はあるのでしょうか。

 千葉のケースでは、横浜港についたコンテナは川崎市にある日本生協連の物流センターに運ばれました。生協連によりますと、ここでコンテナが開けられ、商品の入った段ボール箱が取り出されました。

 「この状態でコンテナで運ばれてくる。段ボールの封は、(小売店の)店舗で切られるということです」(日本生協連の担当者)

 段ボール箱も粘着テープでしっかりと閉じられていました。段ボール箱が開封されたのは小売店についてからだったと言います。問題のギョーザとは関係ない全く別の商品でも梱包の仕方は同じです。

 「カッターで開封してから陳列します」(コープ市川店)

 少なくとも日本に陸揚げされてから小売店で販売されるまで、箱が開けられることはないはずだと業界関係者は口を揃えます。

 「段ボールに詰めて上にテープを張る。(段ボールを)2つ重ねて、さらに『バンド』をかける。(Q.段ボールが開けられるのは、工場から出荷後、店までない?)そうですね。店までそのままの状態」(JTなどの会見)

 このため警察当局では、中国国内で混入した可能性を中心に慎重に捜査を進める方針です。(04日17:07)

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