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中国産野菜消え、家計直撃 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:中国製ギョーザ中毒問題
中国製ギョーザ中毒事件の影響で、冷凍食品だけでなく、中国産の野菜までがデパートやスーパーから次々と撤去されている。消費者にも中国産食品を買い控える動きがあるが、国産品に比べて値段の安い中国産野菜が消えれば、家計に大きな影響が出るとの声もある。原油高や穀物価格の高騰を受けて食品の値上げが続く中、「苦しくなる一方」と、財布を預かる主婦らの不安は日増しに大きくなっている。
農林水産省の「生鮮食料品価格・販売動向調査報告」(平成18年)によると、国産のニンニクは1キログラムあたり2411円だが、輸入品の場合は4分の1程度の611円に。741円の国産ゴボウも、輸入品だと半額未満の347円。1635円の生シイタケも、輸入品なら半額程度の867円だ。
これら、国産品との値段の差が大きいニンニク、ゴボウ、シイタケは、輸入品の100%近くが中国産だ。
だが、今回の問題で東京都新宿区の主婦(40)は「食品はもちろん衣類なども中国産は避けるようにしている」。値段は高くなっても中国産食品を買い控える動きが広がる。
大丸や近鉄百貨店などでは、野菜を含めた中国産食品を売り場から撤去することを決めた。