日本は乳幼児の死亡率が先進国で一番高い

日本は乳幼児の死亡率が先進国で一番高い

はっきり言ってこれほどに信じられない現実はないです。
先進国の平均的な乳児死亡率と比べると日本は3割も高いそうです。

平均寿命はナンバーワンなのに、これでは先行きはますます不安です。
すくすくとお子さんを元気に育てる方法を考えると、今氾濫している情報はあまりに間違いだらけな感じがしてならない。

どう思いますか?

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はじめまして。
レポートの関係で資料を探していたらぶち当たった者です。
一月近く昔のものにレスするのもあれなのですが、恐らくその「日本は乳幼児の死亡率が先進国で一番高い」ということが間違った情報ではないかと思われます。
ユニセフの2001年統計によれば日本の乳幼児死亡率は5(千分率:小数点以下不明)であり、厚生労働省の統計によれば2002年は4(男性4.83,女性4.06)となっています。2004年に突然あがったとは考えにくいですし、他国がより低いということも恐らくないでしょう。
また、WHOの発表によれば2003年の日本の数字は世界第二位であり4、第一位はシンガポールの3ということです。
ちなみに2001年統計時、G8に含まれる米、英、仏、独、伊、加、露はそれぞれ8,7,6,5,6,7,21となっています。

いずれにしても日本の乳幼児死亡率が高いことを示すものはありません。恐らく、乳幼児死亡率が3割低い、という情報を誤って受け取ってしまったソースを得てしまったものかと思われます。

ごう先生:

いろりさんコメントありがとうございます。
5月31日の朝日新聞の記事をみて驚いたのでブログに書いてみました。WHOの1999年の統計データを参考にした記事と思われます。いろりさんがご存知の統計が2001〜2004年という事ですので、当方が知った新聞記事の内容が古かったのでしょうか。
新聞の記事の内容はこのようなものでした。
長寿命を誇る日本だが、1〜4歳児の死亡率は先進国の平均より3割高く、実質的に「最悪」なことが厚生労働省の研究班の調査でわかった。
国内総生産(GDP)上位20カ国のうち、世界保健機関(WHO)の統計資料がない中国、韓国、保健医療面で遅れるメキシコ、ブラジルなどを除いた14カ国で主に99年のデータを比べた。
 年間の死亡率を10万人当たりで見ると、日本の1〜4歳児は33.0人で、ほかの13カ国平均より3割多く、米国(34.7人)の次に高い。米国は他殺(2.44人)の占める割合が大きく、この分を除くと、日本が最悪になる。最も低いスウェーデンは14.3人。病気別には、先天奇形や肺炎、心疾患、インフルエンザ、敗血症などが13カ国平均に比べ高い。
ほかの年齢層の死亡率は、すべての層で13カ国平均より低く、全体では10万人当たり783人で、13カ国平均より15%低い。0歳児については340人で、13カ国平均の約3分の2で、スウェーデン(337人)に次いで低い。


まず、1〜4才児ということで、幼児になるのでしょう。乳幼児とブログに書いてしまったので、まずこれは私の記載方法がまちがっていたと思います。
ありがとうございました。
私はこの記事を読んで、妊娠中の母体や過度に清潔にしすぎる衛生問題、飲食物、離乳の時期、新生児や胎児が受ける化学汚染など、この問題の根はとっても深いのではないかと考えました。
私は科学の進歩が悪いといっているのではなく、科学信仰の危険性と、他者からではなく自己から改革すべき養生法がもっとたくさんあるのではと、これから妊娠する女性や、これからお父さんお母さんになる方たちに知っていただきたいと思ったのです。
新聞に載っていたデータの信憑性を私自身が調べたわけではありませんが、1〜4歳時の死因のうち先天奇形や肺炎、心疾患、インフルエンザ、敗血症などが13カ国平均に比べ高いという点が、ものすごく将来的に不安だと注意をよびかけていきたいと思ったのです。そしてこれらは、妊娠中や授乳中、離乳などのごくごく短い時期ではございますが、これらの時期のお過ごし方と子育ての方法がとっても大切であることを知っていただきたかったのです。
数ある育児書をみても、これでは病気が増えて当然だと感じる内容が本当に多いのです。自然医学や伝統医学の中に、よりよい妊娠中のお過ごし方・育児などの方法があると私は考えています。
また、水質汚染、土壌汚染、大気汚染、加工食品やパッケージ、玩具や衣服にいたる、全てのものからの化学汚染に常にさらされている私達の生きる環境は、種の存続にかかわる恐ろしいものなのではないかと、心配になっているのです。汚染がすでにある現状の改善にはかなりの時間がひつようだと思います。
よって汚染物質を体外に排泄できるような、お体作りや食事の改善をお伝えしていきたいと考えています。
先日千葉大で高齢者ほど血中PCB濃度が高いというデータが発表になりました。我々の体には知らぬ間に大量の化学物質が蓄積されています。
これが、新たに生まれてくる新しい命に影響があるのではと危惧しているのです。
感染症が多い事も気になります。これは解熱剤や抗生剤に頼りすぎている治療法の問題や、離乳の時期が早すぎたり、乳幼児が食べているものに問題があるのではと私自身が考えています。もっと一次予防に重点をおけばこのような事態はかなり改善できると考えています。
実際にたくさんの赤ちゃんに会っていると最近の赤ちゃんは本当に皮膚病が多いと、多くの患者さんと接した中で私はそう感じました。
漢方では皮膚は内臓の鏡といい、体の内側では様々な負担が、小さな身体を蝕んでいるのでは、と考えたのです。
乳幼児の体内環境や、諸器官の機能、内分泌系、神経系、代謝系は大人のそれとは違いまだまだ未発達です。そんな乳幼児の身体に育児や食事、現代の汚染環境などはあまりに苛酷なのかもしれないと感じています。
将来を見据えたお過ごし方をこれからもご提案していきたいし、お子さんをこれからご希望されている方や、新しくお子さんを授かった方たちには、ぜひとも現状と情報の意味をしっていただきたいと思うのです。
そして誰かがやってくれるのを待つのではなく、ご自身で情報を知っていただき、ご自身できるだけのことを始めていただきたいと思っているのです。
私がお手伝いができるのはそんなことだと思っています。
これからもご意見をお待ちしております。ありがとうございました。

申し訳ありません。厚生労働省のものは2000年でした。平成12年をボケて2002年としてしまいました。

幼児死亡率が3割増、だったのですね。なるほど。
けれど相手が朝日新聞ということですので、かなり疑いの目で見させてもらうことにします。僕の中のイメージでは朝日新聞の統計・アンケート等はかなり意図的なねじまげが存在していますので。
これは決して、朝日新聞の出してきた記事が嘘だという意味ではありません。事実を嘘をつかずにまるで違う事実のように認識させる、という意味です。
また記事は古いものではなく2005年のものでした。
朝日新聞のHPからは消えてしまいましたが、googleのキャッシュから確認することが出来ます。
まず、"世界保健機関(WHO)の統計資料がない中国、韓国、保健医療面で遅れるメキシコ、ブラジルなどを除いた14カ国で主に99年のデータを比べた。 "というところ。
この時点で意図的に2ヶ国名前が消されていることに気付きます。中国、韓国、メキシコ、ブラジル。どう数えても4ヶ国です。また、「などを除いた」という言葉から、他の2ヶ国は「統計資料がないか保健医療面で遅れている」と考えてしまいそうになりますが、意図的に名前が消されている時点でこの可能性はかなり疑わしいです。ちなみに上位20国を順に挙げていきますと、
米,日,独,英,仏,伊,中,スペイン,カナダ,メキシコ,韓,印,濠,ニュージーランド,ブラジル,ロシア,スイス,ベルギー,スウェーデン,オーストラリア
上位20国ですから当然ですが、どこも有名な国です。敢えて名前を出さなかった理由が「統計資料があり、医療面も遅れていない」からではないかという疑いの念を持たざるを得ません。更に言わせてもらえば「医療面が遅れている」という言葉もあいまいです。先進国なのだから、致命的に医療面が遅れているはずがないのです。そして先端医療を語りたければ、"先進国で"というアオリは全くのムダです。加えて言えば、"統計資料がない"という理由でぶったぎられた中国の死亡率はそこそこ高そうなイメージがあるのですがどうでしょう。韓国はわかりませんが。
また、アメリカが他殺が多いという理由で消されていますが、他殺が多いということが"実質的に「最悪」"と言えないという理論が、僕には残念ながら理解することが出来ません。そもそも"実質的"の意味が明確ではありませんから。
もしこれだけの条件を無条件でパスしたいのならば、はじめからGDP上位20ヶ国と言わず、適当に上位にある十何国とか言っておけばいいのですが、その辺は朝日新聞だからなのでしょうか(偏見)。
以上を踏まえると日本は先進国20ヶ国中最悪ではなく、7位、あるいは8位であることが判明します。平たく言ってしまえば中間層ですね。
そしてかなり疑問なのが2005年の新聞記事の内容であるにも関わらず、1999年の調査データが用いられていることです。以前は完全生命表しか知らなかったのですが、簡易生命表は毎年発行しているようです。最新版は平成15年度なのですが、何故平成11年度のものを用いたのか謎です。調査に5年程度かかってしまったのでしょうか。既に纏められているデータを読み解くだけなら1日あれば出来そうですが、その辺には凡人には理解しかねる深い考察があったのかも知れません。普通こういう現在形で書いてある記事は新しいものを使いたがるんですが。やはり凡人には想像も及ばないような事情があったのでしょうか。
ちなみに平成15年度の年間死亡率は1~4歳平均で25人、0歳で298人でした。

僕にはごう先生のように医療・薬剤面での知識はありません。ですから、ごう先生がより伝えたいであろう化学物質や食事、衛生面の話を自分の中で消化することが出来ません。疑問を持ち、意見を述べることだけの能力がありませんから、ただなるほどと思うことしか出来ません。恐らく育児をする上での知識というのも、多くの方が同じような状況に置かれるのだと思います。ですから、育児書の中に誤りがあろうと、その情報を修正することは出来ないと思うのです。今回のようにわかりやすく曲げられた情報であれば、深い知識などなくても疑問さえ持てれば修正することは可能ですが、専門的なものであればお手上げです。
子供はまだ持ってはいませんが、もし子供を育てるようになれば、その情報を修正するのは尚更困難であるように思えます。自分の判断だけで修正することが、今回のようにノーリスクではないのであれば、やはり専門書・専門家に頼ってしまうことになるでしょう。
我々一人一人が情報を選別し利用することが必要なのはわかりますが、よくわからない情報を正しく選びなおすなんてことは、多分マスタード1瓶をホットドッグ1本で使い切るくらいに難しいです。そんな中で、ごう先生のように能力を持った方に相談するということはどんなにか心強いことかと思うのです。

ごう先生:

いろりさんありがとうございます。
新聞記事の疑問点を次々に見つける事ができるいろりさんはすごいです。
私はなんとなく目で活字をおっているだけだなのだと思いました。
ご指摘の点は読めば読むほどなるほど、と思う点ばかりです。
情報の選別は本当に難しい時代ですね。
いろりさんのような方がいらっしゃると心強いです。どうかこれからも私の戯言には不備な点が多々あるかとは存じますので、色々教えてください。

突然ですが、小さなころに絵画教室に通っていたころを思い出しました。
絵を描くときに黒い鉛筆しかなければそれはそれなりにその1色でそれなりの絵を描くことができるんです。わりと1色だけの方がうまく描けるんです。
でもクーピーの何十色もある色鉛筆や何十色もある水彩絵の具などで、色づけを始めるとデッサンの段階ではそれなりだった絵が、色づけする度にどんどん変になっていくんです。
色をつければつけるほどおかしくなっているんです。
自由に色づけしていいよ!って言われて色づけする前はとってもうれしくなるんですけど、やればやるほど凹むんです。

情報があふれているこの時代、選ぶのはあなたですよ!とものすごい数の情報の中から自分にとってのベストチョイスを探し当てることは本当に難しいと思います。いろりさんのおっしゃるとおりです。

私自身、今の職につき身体の事や病気のこと、薬や食品のこと、環境衛生のこと、心の問題などに触れ学ぶ機会が多いので、このようなことに関しては、お悩みの方々の力になれたらと思っております。

記事の内容はいろりさんがご指摘されるとおり誇張されている面が多々あることがわかりました。
ただし、現在の日本の技術水準からすると、諸外国よりも格段に良い数字になってよいのでは、と思ってしまうのです。それは贅沢ってもんなんでしょうか。
だって、世界最高齢の長寿国なんですよ。
100歳なんて最近ではそんなに珍しいことではないんですから。
小児科医のなり手が少なく、小児科の保健医療の診療報酬が安価なのも問題だったのかもしれませんし、小児救急医療の発展が諸外国よりも遅い(?)影響もあるのかもしれません。でもどれもそれなりの技術水準はあると思うのです。日本の技術はそんなに遅れているとは思えません。

私は医療技術の問題ではなく、子供そのものが弱くなってしまった何かあるのではと、考えているのです。
超高齢化であり超少子化でもあるこの時代に、このままでいいのだろうか、なんて大きな事までフッと考えてしまったのです。
私は小児のころあまり身体が丈夫ではなかったので、そんなお子さんが増えるかと思うとなんかかわいそうだなって本能的に感じてしまうのです。
私が喘息を克服し、アレルギー症状が少なくなってきた方法は、今のお子さん達によいのではと思っています。

すでに一石も二石も投じて、子作り・妊娠・出産・子育て等の重要性を説いている諸先達の方々の貴重なお話を拝聴する機会が最近たまたま多いので、なおさら触発されているのです。
引用したものに難ありではございますが、みなさまにこれからも私なりの考えを訴えていきたいと思う今日この頃です。

本当に色々な方々に助けられているのだなとありがたく思います。

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