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雪崩で愛知大の女子学生1人死亡1人重体
3日午後4時ごろ、長野県小谷村の栂池高原スキー場で雪崩が発生し、スキー実習中だった愛知大(本部・愛知県豊橋市)の学生5人と指導していた非常勤講師2人が巻き込まれた。いずれも2年の大木亜紀さん(20)と大竹麻友さん(20)が意識不明の重体となり、大木さんは4日午前、搬送先の病院で死亡した。ほかに学生2人が足や胸を打ち軽傷を負った。
当時、現場のコースは立ち入り禁止で、県警の事情聴取に対し、講師も禁止を認識していたと認めているという。県警は4日、講師から引き続き聴取するとともに現場を実況見分し、禁止コースに入った経緯を調べる。
大町署などの調べでは、雪崩が起きたのは初級者用の林間コースで、標高約1400メートル付近。講師2人と学生7人が1列で滑走していて、前の7人が巻き込まれた。講師2人と学生1人は自力で脱出してけがはなかった。
スキー場によると、現場のコースには約15センチの新雪が降り積もり、3日午前8時の営業開始から立ち入り禁止にしていた。雪が小康状態になり、午前9時すぎにオープン。午後1時ごろ、再び雪が強まり、雪崩の危険性が出てきたため、再度立ち入り禁止にした。コース入り口にはネットを張り、立ち入り禁止の表示をしていた。
愛知大によると、学生79人、指導者10人で、1月31日から4泊5日の予定で、単位を取得できる授業としてスキーとスノーボードの実習に来ていた。雪崩に巻き込まれたのはスキー実習をしていた5グループのうち、最も初級者が集まったグループだった。
3日夜に記者会見した愛知大の佐藤元彦副学長は「学生や親御さんにおわびしたい」と謝罪した。
[2008年2月4日11時8分]
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