中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で、中国側の訪日調査団は4日、日本の関係省庁との2回目の協議で、有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が検出された冷凍ギョーザのサンプル提供を求めた。しかし、日本側は捜査の証拠品であることを理由に拒否した。また日本側は調査団に中国国内でのメタミドホスの使用状況について説明を求めたが、明確な回答はなかった。
協議には、中国側が李春風・輸出入食品安全局副局長ら7人、日本側が内閣府、農水省、外務省、厚生労働省、警察庁の各担当者が出席し、約6時間行われた。大半は日本側からの事件の経緯や販売元の自主回収・自主検査の現状説明に費やされた。
内閣府は「調査団の持つ情報は混乱しており、整理できた意味はある」と話している。しかし、調査団からの情報開示はほとんどなく、この協議での原因解明は難しくなっている。【清水健二】
毎日新聞 2008年2月4日 20時53分