ギョーザが作られた中国の天洋食品では、地元・河北省の検疫局が4日も午後から調査を続けています。当局の調査は3日、突然、再開されました。
「我々が現場に入る作業をいったん止めてくださいということになりまして・・・」(双日食料 宮部敏明 氏)
地元の検疫局は、天洋食品で連日調査を行っていた日本の双日食料を、3日午後、工場から追い出す形で調査を再開しました。
検疫局は2日の会見で、中毒を引き起こした農薬、メタミドホスは工場内にはなかったと発表しています。さらに、中国国内での流通過程でも汚染の可能性はないとしていますが、自主回収された製品などを今後検査するとしていました。
このため検疫局は、薬品の保管や生産ラインの衛生管理なども含めて、改めて調査を続けているものとみられます。こうした中国当局の対応は異例のもので、日本政府調査団の現地入りを前に念入りな姿勢をアピールする形となっています。
また、ギョーザのパッケージを天洋食品に納めていたメーカーは、パッケージ製造にあたり「メタミドホスが含まれた殺虫剤を使用したことはない」と答えました。兵庫県と千葉県で回収されたギョーザのパッケージは、いずれもこの会社で製造されたものでした。
(Q.メタミドホス入りの殺虫剤を使ったか?)
「それは一切ございません。過去にもございませんし、現在もございません」(東洋制袋 橋本秀一 社長)
また、ギョーザのパッケージを納品する際は、「3重にして梱包するため、農薬などが付着する可能性はない」としています。この会社には3日、JTと日本生協の関係者が生産ラインの調査に訪れたということです。(04日17:30)