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社会

流通ルート、接点なし 加古川と千葉の商品

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 殺虫剤が検出された中国製冷凍ギョーザの流通経路が一日、明らかになった。イトーヨーカドー加古川店で販売されたギョーザは天津から大阪港に船で運ばれた後、低温倉庫に保管され、店舗に配送されていた。冷凍食品は温度管理を厳密にしないと品質が悪くなるため、流通段階で段ボール箱から個別に商品を取り出すことはなく、兵庫県内の卸業者やスーパー関係者らは「包装に人為的に穴を開けるとしたら、工場か売り場しか考えにくいのではないか」と指摘している。

 ヨーカ堂やジェイティフーズによると、問題のギョーザは中国の「天洋食品」で製造後、冷凍、包装され、天津で船積みされた。大阪港で荷揚げされ、税関での通関手続きなどの後、ジェイティフーズの営業倉庫を経て卸会社「日本アクセス」の北大阪低温物流センターに輸送。保管の後、加古川店に運ばれた。

 天津の出港は十一月二日で六日に大阪港に到着。九日に通関手続きを行った後、十二月五日以降にジェイティの営業倉庫に入ったとみられる。

 県内の大手卸業者は「冷凍食品は温度管理が大事。現地の工場で段ボールに入れた後は店舗で開けるまで、商品を取り出すことはまずない」と話す。「冷凍倉庫は庫内の温度を維持するため、荷物の出し入れ以外に、人が出入りすることもない」という。

 一方、千葉県で殺虫剤のメタミドホスが検出されたギョーザ「CO・OP手作り餃子」は、製造日や日本の入港地などが、ヨーカドー加古川店の商品とは全く違う。昨年十月二十日に製造され、同月二十九日に出港、十一月五日に横浜港へ入港している。国内の流通ルートも接点はない。

 「離れている千葉と兵庫で同じ殺虫剤が発見されたのだから、店舗ではなく製造元に原因があると考えるのが自然ではないか」と県内の流通業者は指摘している。

(2/2 09:54)

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