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【地球発熱】

再生紙製造のCO2排出量を調査 環境省方針、配合率別に

2008年2月2日

 再生紙の古紙配合率偽装問題に絡み、古紙の配合率が高い再生紙を製造すれば「かえって二酸化炭素(CO2)排出量が増えるケースがある」と製紙業界が主張していることに対し、環境省は古紙配合率の違いによるCO2排出量を比べる調査を実施する方針を決めた。

 鴨下一郎環境相が1日の記者会見で、製紙業界の言い分について「本当にそうなのか、環境省としての考えをできるだけ早めに明確にする」との見解を示したことを受け、偽装問題への対応を協議している同省の有識者検討会で検証することになった。

 詳細は今後詰めるが、古紙配合率100%と0%の場合などで、それぞれの製造過程で使われる石油など化石燃料が原因で発生するCO2の量を推計して比較する。

 再生紙をめぐっては、日本製紙が昨年4月に「古紙を全く配合していない紙に比べ、漂白作業などの際、石油によるエネルギーを使うため環境負荷が大きいケースがある」との理由で、古紙100%製品の製造中止を発表。

 業界団体の日本製紙連合会も同様の主張をしている。

 

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