中国製冷凍ギョーザの中毒問題で3日、兵庫県警が袋の表面からの殺虫剤検出を発表、少なくとも兵庫県ルートは現地工場の袋詰め作業以降に付着した可能性が高まった。昨年末に商品の返品を受けた日本たばこ産業(JT)などは商品表面の異常を「油状の汚れ」と判断。素早い対応の欠如が、その後の被害拡大を招いた可能性も浮上してきた。
JTは3日、記者会見を開き、新たに毒物が検出された商品は昨年末、消費者から袋のべたつきや「変な臭いがする」などの訴えを受け、大阪府内の小売店から返品された計11袋の一部であることを明らかにした。検査を始めたのは小売店の届け出を受けてから11日後の1月7日以降で、味に異常がなく、袋に付着した物質は「油状の汚れ」と判断していたという。(07:01)