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特集宇和島 腎移植2008年02月02日(土)付 愛媛新聞

「空白ないよう配慮を」 宇和島病院共同監査 知事が厚労相に要望

 病気腎移植に絡み市立宇和島病院が厚生労働省などの共同監査を受けている問題で、加戸守行知事は一日、同省で舛添要一厚労相らに公立病院としての不適正な運営を陳謝し、年度内にも保険医療機関指定取り消しなどの処分が予想されることから、保険診療に空白期間が生じないよう特段の配慮を求める要望書を提出した。
 加戸知事によると、舛添氏は「市立宇和島病院は(改善に向け)しっかりとした体制を構築してほしい。県からの指導もお願いする」とし「地域医療に影響が出ないよう考えたい」と答えたが、二〇〇七年十月に指定が取り消された藤枝市立総合病院(静岡県)の処分にも触れたという。
 同日は江利川毅事務次官ら幹部三人とも面談。加戸知事は、市立宇和島病院を救急、小児・産科医療などの役割を担う南予唯一の拠点病院と説明し「万が一、指定取り消しとなれば、南予地域は大混乱に陥る」と強調。幹部らは「監査報告を受けてから十分精査し検討したい。同病院が果たしている機能は理解している」と話したという。
 面談後、加戸知事は厳しい処分への危機感をにじませ、「国民の生存権にかかわる。指定取り消しへの流れを食い止めるために最善の努力をしたい」と言明。「厚労省は国民に対し医療の責任を持つ立場で、高度な判断を下してほしい」と望んだ。宇和島市に対しては「不当な診療報酬の返還額確定や再発防止策の策定を急ぐよう繰り返し指導している」と述べた。

   
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