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兵役逃れ:プロサッカー選手ら92人を摘発

 「肩を脱臼させた後に手術、高血圧偽装…」

 兵役逃れをしようとしたサッカー選手と一般人92人が一斉摘発された。

 ソウル中央地検は3日、兵役を逃れるため、身体の一部を故意に損傷させて4級(補充役)または5級(第2国民役)の判定を受けていたKリーグのチョン某容疑者をはじめ92人を兵役法違反の罪で在宅起訴した。今回摘発されたのは、現役Kリーグ1部(K1)選手15人とKリーグ2部(Nリーグ)選手35人、Kリーグ3部(アマチュア)選手15人、大学所属選手および一般人27人。

 検察の調査の結果、彼らは巧妙に身体を損傷させていたことが判明した。サッカーをする際に支障の少ない左肩を故意に脱臼させた後、整形外科で手術を受け、診断書の発行を受けて兵役を逃れていた。容疑者らのうち86人は4級、6人は5級の判定を受けていた。

 在宅起訴された整形外科医のユン某容疑者は、検察の調査で「多少腑(ふ)に落ちないところもあったが、それが意図的なものだったとは分からなかった。手術がうまいという評判で多くの選手らが訪れたものと思っている」と説明した。Kリーグ2部のある監督は「最近こういった捜査が進められていたことは知っていた。今回の捜査が行われる中、一部選手らがすでに入隊したケースもある」と話した。

 またソウル中央地検・先端犯罪捜査部は同日、兵役義務者を対象にした兵役相談カフェをインターネット・ポータルサイトに開設し、高血圧を偽装する方法などを教えてその報酬として一人当たり350万ウォン(約39万5000円)から500万ウォン(約56万4000円)を受け取っていたキム某容疑者(26)=大学生=などブローカー3人と、これを通じて4級または5級の判定を受けていたパク某容疑者など16人を在宅起訴した。

 パク容疑者らは高血圧を偽装するために、上腕二頭筋と下腹部に力を入れて血圧を上げ、再検査の対象となるようにした後、再検査の際に血圧計を足首に巻いて測定させたり、ブローカーの一員が代わりに血圧を測定したりする方法などを駆使していたという。

 検察は「容疑者のリストを兵務庁に通知し、精密な身体検査を受けるよう措置を講じた。さらに別の高血圧偽装ブローカーと兵役回避者約10人に対する追加捜査も進めている」と明らかにした。

ナ・ソンリュル記者

スポーツ朝鮮/朝鮮日報JNS
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