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兵役逃れ:サッカー選手たちのとんでもない手法(上)

サッカーに大きな支障がない左肩を集中的に自損

 「ダンベルを下に向けて強く振り下ろす」「肩を足で踏みつける」「腕を引っ張ったままレントゲン撮影」‐。これらの手法で自ら肩を脱臼させ、手術を受けた後に兵役免除や公益勤務判定を受けたサッカー選手らが相次いで検察に摘発された。ソウル中央地方検察庁特捜2部は3日、兵役法違反の容疑でKリーグ所属のプロサッカー選手チョン某容疑者ら92人を在宅起訴した。摘発されたのは▲チョン容疑者をはじめとするKリーグの元選手と現役選手15人▲ナショナル(実業団)リーグ所属選手35人▲K‐3(アマチュア)リーグ所属15人▲大学選手やすでに引退した一般人27人などだ。これらの容疑者たちは2006年7月から07年9月までの間、左肩を強く振り落として関節を損傷させ、整形外科医師のユン某容疑者(在宅起訴)から関節の手術を受けた後に診断書を受け取り、86人は4級(公益勤務対象)、6人は5級(免除)判定を受けた、と検察は明らかにした。

◆左肩を集中的に痛める

 容疑者たちによる肩の脱臼方法はさまざまだ。中でも多くは、およそ10キロのダンベルを持って痛みを感じるまで下向きに振り回し続けたり、腕を固定した状態で体を後ろにのけ反らせることで肩に衝撃を与えるなどの方法を利用した。2カ月から3カ月続けていれば、肩が脱臼するというのだ。容疑者たちはサッカーをするのにそれほど支障のない左肩を集中的に痛めつけたという。時間がないときは、横になった状態で仲間に左肩を踏ませて脱臼させたケースもあった。

 11人はこのような手法で4級判定を受け、その後再び免除の判定を受けるために肩を脱臼させ、再手術を受けたりもした。

崔源奎(チェ・ウォンギュ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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