不明の7人、午前の捜索では発見できず 広島・恐羅漢山2008年02月04日13時32分 4日午前0時ごろ、広島県安芸太田町横川の国設恐羅漢(おそらかん)スキー場から、「スノーボードで山頂へ向かった男性7人が戻ってこない」と山県(やまがた)署に連絡があった。朝から県警や地元消防団の計約110人で捜索を開始。正午までに7人が通った可能性のある恐羅漢山山頂(標高1346.4メートル)付近から南側の水越峠登山口付近までの約3キロを捜索したが、見つからなかった。午後から島根県側の林道へ下りるルートを捜索する。
同スキー場によると、7人は30〜40歳代で、山口県在住3人、広島県在住3人、北九州市在住1人。このうち5人は同スキー場の常連客で、知人同士だった。スノーボード歴は長いとみられるという。2人は同スキー場の臨時職員。 同署やスキー場関係者によると、客の5人は3日午前10時半ごろ、リフトを終点(標高約1275メートル)で降りて山頂方面へ向かうのを別の客が目撃した。さらに午後0時半〜同1時半ごろに臨時職員の2人が山頂付近へ向かったという。午後3時半ごろ、ふもとにいた客が臨時職員の1人に携帯電話をかけたところ、「今から歩いて下山する」と話したという。 同日午後6時に臨時職員の1人の妻から同スキー場に「夫が帰ってこない」と連絡があった。従業員らが捜したが見つからず、携帯電話もつながらないため同署に通報した。 リフトの終点から山頂までの距離は約100メートル。山頂から山スキーを楽しむ人も多く、スキーヤーやスノーボーダーの立ち入りは規制されていなかった。 地元の消防団長によると、7人は登山するような装備ではなく、出発前に午後6時までに帰るといっていたという。捜索隊は恐羅漢山頂上付近から下りるルートと、南側の水越峠登山口付近から上るルートの二手に分かれて捜した。旧羅漢山付近から西へ島根県益田市の広見林道へ抜けるルートがあり、捜索隊は午後から島根側のルートを捜索するという。 同スキー場によると、3日午後5時半現在で、約125センチの積雪があり、気温は0度だったという。地元の山荘経営者によると、スキー場付近は3日午前中から正午すぎごろにかけては晴れ間が広がっていたが、午後から雪が降ったりやんだりする状態。午後5時ごろから、降雪が激しくなったという。 恐羅漢山は広島と島根の両県境にまたがる両県の最高峰。恐羅漢スキー場は国設と民営のゲレンデに分かれている。 PR情報この記事の関連情報社会
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