参院予算委員会は4日午前、福田康夫首相と関係閣僚も出席して社会保障問題に関する集中審議をした。首相は国内の緊急医療体制について「力を入れていかなければならない分野だ。色々な問題が起きており、しっかり手当てしなければならない」と強調。医師不足に関しては「諸外国のなかでも医師数が少ないのは一目瞭然(りょうぜん)だ。偏在も是正しなければならない」と語った。民主党の桜井充氏への答弁。
舛添要一厚生労働相は「長期的に医療をどうするか、抜本的な検討が必要だ。医療体制の再構築に全力を挙げて努力したい」と言明。診療報酬見直し、医師不足などが指摘される産科・小児科への支援、勤務医の労働環境改善、地域医療ネットワークの確立などに取り組む考えを強調した。
午後は自民党の有村治子、西島英利、公明党の谷合正明、共産党の山下芳生の各氏、社民党の福島瑞穂党首がそれぞれ質問に立つ。(12:21)