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社会

「メタミドホス調べて」 検査機関に依頼殺到

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持ち込まれた中国製ギョーザの検査。食品メーカーや輸入業者などの依頼が殺到している=神戸市中央区港島南町3、日本冷凍食品検査協会関西事業所

 中国製ギョーザによる中毒事件を受け、有害物質の有無などを調べる検査機関に、食品メーカーや輸入業者などから、有機リン系殺虫剤「メタミドホス」の検査依頼や問い合わせが殺到している。自社で扱う中国製加工食品の安全性を確かめるためで、消費者の不安が募る中、検査依頼はさらに増えそうだ。

 「メタミドホスの検査はできるのか」

 財団法人「日本冷凍食品検査協会」の関西事業所(神戸市中央区)には、こんな問い合わせが、一月三十一日と一日の二日間で計五十件近くに上った。物質を特定した検査の依頼は、ほとんどないのが通常だ。

 問い合わせがあったのは、ギョーザのほか春巻き、くしカツなど、いずれも中国製加工食品。一件一万二千円で、一部は既に検査を進めている。多くの材料が含まれる加工食品の場合、有害物質が検出されても原因となった材料までは特定できないが、メタミドホスの有無を調べることはできるという。

 「通常の検査業務も増える中、残業したり、休日を返上したりしないとさばききれない」と同協会。「業者さんが本当に困っている様子がこちらにも伝わってくる」ため、依頼から三日程度で結果を出そうとフル回転の状態だ。

 神戸市内の別の検査機関にも、二日間で計数十件の問い合わせがあった。「ほかの検査も多く、すぐには対応できない」とし、検査には二週間ほどかかる状況だ。

 普段は野菜の残留農薬などを検査している別の機関にも、加工食品の検査ができないかとの問い合わせが三件あった。一刻も早く安全性を確認したい業者が専門外の機関にも問い合わせるなど、ギョーザ中毒の波紋は日ごとに広がっている。

(2/2 14:41)

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