伊丹市の市立保育所民営化問題で、各保育所の保護者会で作る「伊丹市の保育を考える連絡会」(伊保連、松村吉祐会長)が2日、市中央公民館(同市千僧1)で、市立保育所の維持を求める「親子フェスティバル」を開催。参加した親子計330人が市役所の周りを、民営化反対を訴えながらゆっくりと行進した。
松村会長は「公立保育所をなくすのではなく、生かしながら、子育て支援に取り組んでほしい」と市に注文。保護者代表であいさつした同市、自営業、河村剛さん(39)は「市職員の保育士さんを辞めさせられないので、民営化しても人件費は減らず、市の財政は良くならないことを多くの市民に知ってもらいたい」と話した。
伊丹市は市立の8保育所のうち、09年4月に「西」、10年4月に「中央」を民営化し、保育士には保育所以外の子育て支援の職場で働いてもらう計画を立て、3月市議会に関連の条例を提案する方針だったが、保護者らの反対が強く、見直す動きが浮上している。【池内敬芳】
〔阪神版〕
毎日新聞 2008年2月3日