一人の人に目隠しをして「赤い部屋」と「青い部屋」、2つの部屋に 同じ時間入ってもらうと云う実験をした結果、赤い部屋では体温が上昇し、青い部屋では逆に、体温が下がるというおもしろい結果が出ました。
これは人間が全身で色を感じているために起こったと思われます。 毎日、生活をする空間「住宅間の色」が人間に大きく影響していると考えられます。
■インテリア
壁紙によく使用される暖色系の「オフホワイト」は、様々なスタイルのインテリアに無理なく合います。このような色を「慣用色」といいます。
これらの色は長い時間をかけて多くの人に支持されてきた色です。
よく使用される視覚効果をご紹介したいと思います。
部屋の広さは床・壁・天井の色使いで広くも狭くも見えます。
狭い部屋はなるべく明るい色を使い、天井が壁や床よりも濃い色にならないようにします。そういった効果をうまく利用すればよりよい部屋のコーディネートができると思います。
また、暖色系の強い色は物を大きく見せ 寒色系は小さく見えます。

日本の都市の景観は、色が多くひとつひとつの建物が自己主張をし、 雑然と見えています。その理由の一つに、日本の建物が木造であり 古い建物が余り多く残っていないために、伝統的な形・色が 伝わりにくかった事があげられます。それに比べヨーロッパの町並は、統一感が感じられます。 それは18・19世紀に都市の基調がつくられたからです。 家や道路などを造るのに使われたレンガや石などが現在も残り 受け継がれ、その色が都市の基本的な色になっているからです。
色の意味
色は古来から、人々の生活に重要な意味を持っていた。
更に現在では、精神的な側面から色を取り入れ、その効果を出している。
一般的に女性の方が、色の好き嫌いがはっきりしていると言われ、心理状態と色の性格がぴったり合う時に、心地好いと感じる。
清潔、空白、虚無
・騙されないように用心している
・単純であり、複雑である
・悔やんでいる時に接すると心地好い
重さの比重が実際よりも軽く見える。清潔、素直なイメージを与える。
暗い、威圧感、シャープ
・人に自分を見せたくない
・何かに対して恐怖、不安感を抱いている
・他の色を選ぶのが面倒くさい、無難である
重さの比重が実際よりも重く見える。 格調さや厳粛な雰囲気を表現するのに効果的。
グレー
地味、静か、シック
・不安感を抱いている
・日本人が好む
キチンとしたイメージを表現するので、ビジネスウェアに適している。
情熱、攻撃的、魔よけの色
・意欲的なとき
・他人を批判する時
・防腐効果=死者を祭る時に朱色を使った
赤血球が増加し、大脳を興奮させる。アドレナリンの分泌が盛んになり、暖かく感じる。 自分をアピールしたい時に身につけると、積極的になれる。
オレンジ
明るい、健康的
・陽気なとき
・食欲を増進させる
食欲を増進させたり、筋肉を躍動させる力がある。 食器などに使うと料理がおいしく感じる。
太陽、要求の色
・皇帝を象徴する色
・欲求不満の時
新陳代謝を活発にさせる。表情を和らげる。
平和、安全、刺激の少ない
・安らぎを与える
・心身共に疲れている時
リラックス、視力の回復とストレス解消に効果的。
理知的、理想が高い、冷たい
・義務感が強い
・日本人を象徴する色
神経を静める作用がある。落ち着きを演出したい時に効果的。
高貴、神秘的、不健康、性的興奮
・位の高い人を象徴していた
・うつろいやすく、はかない
・死ぬ寸前に多用されていた
想像力や直観力を高め、高い精神性をもたらすのに効果的。
地味、クラシック
・落ち着きたい時
・食欲、物欲が旺盛な時に好む
落ち着きや暖かいイメージを与える。クラシックな印象を出しやすい。

ピンク

滋養性、愛情深さ、暖かさ

・守ってほしい
・過保護や溺愛に陥ってしまう危険
・好奇心旺盛

心や筋肉の緊張を和らげる。女性らしさ、優しさを表現できる。