私たちを取り巻くたくさんの色たち。これらの色は、それぞれに性格や意味を持っているといわれています。 たとえば、青を代表とする「寒色系」はひんやりとした冷たいイメージ、反対に赤などの「暖色系」はぽかぽかとした暖かいイメージ。この温度のイメージは実際に体でも感じるそうで、青を見ると寒く感じ、赤を見ると暖かく感じる、その体感温度の差はなんと3度もあるといわれています。
また毎年発信されるトレンドカラーというのは景気を反映するともいわれており、景気が良い時には強い色や明るい色、低迷期には白や黒、薄い色などが流行るそうです。 このように「色」は心と体に影響し、そして映し出す、不思議なチカラを秘めているのです。
色に秘められたチカラに着目し効果的に取り入れよう、という方法は実にいろいろ。最近特に注目されるヒーリング法を紹介します。
選んだ色から心や体の状態を読み取り、さらに外側から色の効果で足りないものを補って心身を癒す、という心理療法の1つ。 使う色の数や道具・診断法など、セラピストによって用いる手段はさまざまです。
20世紀の後半に生まれたという新しいカラーセラピーの1つで、ハーブを原料とする天然エッセンスで色づけされた液体の入った「バランスボトル」と呼ばれるビンを使い、100本以上のビンの中から選んだ液体の色で心の状態を知り、また色の効果で癒そう、という療法。 オーラは「光」、ソーマは古代ギリシャ語で「体」、また古代インドの言葉サンスクリット語では「神々の飲み物」などを意味します。
古代中国などで家やお墓などの位置・方位を決める際に重視されてきた思想の1つ「風水-ふうすい-」に、方位ごとにラッキーカラーをもうけて色のチカラを足し、また身近にも取り入れやすくしたもの。吉とされる方位にインテリアや小物などを置いてラッキーカラーを足し、さらに運気を上昇させよう、という考え方。
なにげなく選んだ服の色、なんだか気になるポスターの色。 色が持つ意味や効果を利用して、毎日すこやかに過ごしましょう。
気持ちを興奮させたり、体を温めたりする効果があるといわれる色。 元気がないときに身につけたり見たりすると、気分が上昇して前向きに。 ただしとてもパワーの強い色なので、小物などアクセントとして使うのがおすすめ。
気分を落ち着かせ、集中力を高めるといわれる色。 また食欲を抑える効果があるそうで、おもてなしのテーブルセッティングなどには避けたいところ。 反対にランチョンマットを青にしたりするとダイエット効果に期待できるかも。 お風呂やベッドのまわりなど、ゆっくりと過ごす場所を青系の色でまとめるとリラックス効果高し。
心身ともに健康な時に身につけたくなるといわれる色。 脳に強く働きかける色で、身につけると考え方が前向きになりやすいとか。 タマゴやレモンといった食べ物で取り入れるのも、彩り良く食卓が華やぎます。
気持ちを明るくし、清潔なイメージで悪い物を寄せつけないといわれる色。 ただし全ての光を反射する実は強い色なので、疲れているときなど見る人によっては圧迫感を感じることも。清らかなイメージは直接肌に触れる下着の色などにも最適。
疲れている時に身につけたくなるといわれる色。 光を全て吸収する黒は見る人にまったく刺激を感じさせず、疲れた人には特有の癒しの効果を発揮。 ただし黒い服ばかり着る、など使いすぎには要注意。黒は見る人にとっては良くも悪くも厳格なイメージ、なんとなく近寄りがたい印象を与えてしまうことも。
体調がすぐれないときに身につけたくなるといわれる色。 催眠作用や体の回復機能を高める効果があるそうで、紫を好ましく感じるときは体がその効果を欲している時とか。 青と赤からできた中間色の紫は2面性を持つといわれ、見る人には美意識の高さなどを感じさせる一方で、時にはやや閉じた印象を与えてしまうことも。
とても元気で楽しい気分のときに身につけたくなるといわれる色。 赤と黄色でできたオレンジは、赤を好むときよりもやや落ち着いていて、黄色を好むときよりも気分は少し上向きという中間の性質。 オレンジを身につけるとより明るい気分になって、見る人にもオープンで社交的な印象を与えやすいとか。
胸の中に何かモヤモヤしたものがあるときや、不安定なときに身につけたくなるといわれる色。 スーツの色など仕事のシーンで多く登場するグレーは、相手に真面目な印象を与えますが、見る人によってはやや拒絶的なイメージを与えてしまうことも。
色の作用には個人差があります。あくまでも参考としてとらえてください。