記事を執筆中、日本の国家予算のことを例に出そうと思い正確な数字を調べていたら、面白い記事が出てきた。
千数百ページに及ぶ財務省の予算書の科目をひとつひとつ仕分けし、国家予算の全体像とその使い道を明らかにした。2003年度予算における歳出(支出)は一般会計81・8兆円、特別会計199・7兆円。これらを連結して重複部分を除いた国家予算の歳出合計は232・6兆円となる。このうち、社会保障給付や義務教育負担として国民のために使われているのは60・4兆円。残りは国債などの債務償還、地方交付税交付金、国家公務員の人件費や経費などに使われているが、歳出合計の7%にあたる15・3兆円は官僚の天下り先の特殊法人、独立行政法人、公益団体に補助金として流出している。
一般会計、特別会計という言葉は聞いたことがあったけど、官僚の天下り先にこんなにお金が流れていたとは知らなかった。ちなみに、比較しようと思っていた数字は米国の国防予算(約44兆円)なので、日本の実質国家予算が232兆円だったとしても、かなり大きい数字だなぁ。。
この特別会計、2年前くらいにも櫻井よし子さんなどが取り上げて話題になったことがあるけど、そのときは391兆円という数字も出てました。ここで出て来た199.7兆円の2倍。その時も言われていましたが特別会計をまとめた数字は出されていないらしく、他方面から集めた数字を元にまとめたそうです。でも、もし重複があるとしてもどうしたら2倍も変化が出るのか、金額の大きさ不明瞭さに気が遠くなります。
しかし国会で議論にだされるのは一般会計の方だけで、特別会計はすべて官僚組織がやり繰りしているはずです。そして国の予算の使い方だけでなく官僚自身の退職後も官僚の手の内にあるわけです。その上会計監査も官僚組織の一部だとしたら、まともな監査はできるはずもないでしょう。特別会計の全体像を示す明解な資料がないらしいというのは、それを表しているのかもしれません。
国の会計の80%以上が国民代表のはずの議員の監視から外れているのでは、まともな民主主義の国とは言えないという批判がだいぶあったはずです。でも大きな議論にならないのが不思議です。しかし、これを変えるためには法律の改正も必要な構造に出来上がっているのかもしれません。が、法案を書くのはこれもまた官僚ですよね。これでは日本は、やはり官僚支配の社会主義国と言われてしかたないかもしれないです。
Posted by: gt at June 25, 2004 05:42 PMこの国家予算の話、何人かにしたところ、みなけっこう知っていたのに驚きました。何とかしないといけないと思いつつ、どう行動に移せばいいのか分からないのが実情なのでしょう。
しかも、国家予算を支える税金が毎年減少の一途を辿っているので、このまま無駄な予算を使い続ければ、ますます国の借金が増えることになります。
「日本の借金時計」を見ると、気が遠くなります。
http://www.takarabe-hrj.co.jp/takarabe/clock/index.htm
一家族につき1473万円の借金って、、。
年金問題よりも深刻なのではないでしょうか。
私も特別会計の仕組み等調べたいのですが、なぜもっと解りやすく公表しないのでしょうか。これじゃ~まるで、カラマ~ゾフの大審問官といっしょやね。政治家はもっと数字を把握するべきだと思う。官僚が数字を公表しないのなら、一般のサラリーマンが年間、何にいくら支払って、どういうサービスを国から受けているのか。細かくシュミレーションすれば、公の組織に支払っている、金額を把握できるのでは?社会保険・年金・水道代・高速代・酒・たばこ・ガソリン・自動車税・関税・空港利用税・所得税・住民税・等々、平均年収~万円の人が子供二人と配偶者・車1台持って、年一回旅行してとか、色々モデルを作ってみれば、日本と先進国と呼ばれる国々の人とも比較しやすくなるし****
とにかく、私は公務員根性が大嫌いです。
昔はサラリーマン根性、今は公務員根性というものが、大嫌いだ
公表するって言っても方式(会計制度)が決まってないです。
・会計検査院を財務省からの独立性を確保して強化する。
・政府系期間・特殊法人に統一的な公会計制度を導入する。
公会計制度については
http://homepage3.nifty.com/sakurauchi/
ちなみに財務省はちゃっかり会計に手を伸ばそうとしてます。
http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/koukaikei/sy150114.htm
特別会計後ての情報をネットで検索していたら、このブログが見つかったので、少々お邪魔いたします。
自分の宣伝になるようで恐縮ですが、この11月末に、特別会計の概説書「特別会計への道案内」という本を出しました。
どこか大きな書店か、大きな図書館には入っているようなので手に取っていただければ、特別会計の全体像がご理解いただけると思います。
拙著の目次や内容サンプルをつけたHPも作成しましたので、ご覧頂ければ幸いです。
目次を見ましたが、物凄く具体的ですね!
http://www.geocities.jp/fwkg2534/page_5.html
2.(旧)郵政事業特別会計、(旧)郵便貯金特別会計、(旧)簡易生命保険特別会計
世界一の資金を持つ企業に官業の特典/コストを押し上げる特定郵便局/
郵便貯金・簡易保険の運用先/特別会計からの繰り越し債務/
簡易保険福祉事業団/郵政三事業の国営維持に理由なし
こういった内容はなかなか包括的には報道されませんね。貴重な本だと思います。
日本株の逆襲 という本にも財務省の裏金について書いてありました。
Posted by: 財務省 at February 15, 2005 03:33 PM