ギョーザ袋外側に薬物 双日食料提出の6袋、1袋に穴2008年02月03日22時25分 中国製冷凍ギョーザによる薬物中毒事件で、兵庫県警は3日、輸入仲介商社「双日食料」(東京都港区)から提出を受けた、同種商品の未開封の6袋を調べたところ、いずれもパッケージの表面から有機リン系農薬成分「メタミドホス」が検出されたと発表した。うち1袋のパッケージの裏と表には穴(直径約1ミリ)が開いていた。6袋は兵庫県で中毒を起こした商品と同じ製造月日。中毒被害にあった家族が食べたもの以外の商品からメタミドホスが検出されたのは初めて。 県警は、パッケージの表面から検出されたことから、「天洋食品廠公司」(中国河北省)の工場でギョーザが袋詰めされた後に一度に付着した可能性があるとみて、千葉県で中毒を起こした商品との製造・運搬過程などの共通点についても調べている。 調べなどによると、ギョーザは「中華deごちそう ひとくち餃子(ギョーザ)」(20個入り)。昨年10月1日に製造され、11月2日、ほかの商品のギョーザとともに計2.13トン(約8200袋)が段ボール箱に梱包(こんぽう)されて中国・天津港から船便で出荷され、11月6日に大阪港に陸揚げされた。その後、段ボール箱のまま各地の卸業者に届けられ、小売店に並んだ。 メタミドホスが検出された6袋は、大阪府枚方市内の小売店に卸された。しかし、パッケージの表面が「ベトベトしている」「異臭がする」などというクレームがあり、昨年12月下旬、輸入元の「ジェイティフーズ」の大阪支店(大阪市北区)に返品され、1月8日に輸入を仲介した双日食料に戻された。 今回見つかった穴はパッケージ左端にあり、針のようなものが貫通したような形だった。兵庫県高砂市の親子3人が中毒を起こした商品のパッケージでも幅約3ミリの穴が見つかっているが、場所や形状が異なっているという。 県警は双日食料が冷凍庫に保管していたこの6袋の提出を受け、鑑定していた。中身のギョーザはまだ鑑定中で、別に提供を受けた20袋についても調べている。千葉県警は生協側から提供を受けた約90袋を現在鑑定している。 PR情報この記事の関連情報社会
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