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双日食料とJT 「油状の汚れ」と認識 中毒事件

2008年02月03日21時01分

 対象商品の輸入代行をした双日食料と、輸入元のジェイティフーズの親会社である日本たばこ産業(JT)が3日夜、それぞれの記者会見でこれまでの経緯を説明した。両社とも、1月22日時点でパッケージ(袋)に付着した物質にリン酸化合物の成分が含まれていることは把握していたが、「何らかの原因で付着した油状の汚れ」との認識だったという。

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 JTによると、クレームがあったのは計11袋分。昨年12月27日に大阪府枚方市内のスーパーに配送され店頭に置かれたが、その日のうちに、買い物中の客から「少しネバネバしていて、においがする」と2袋について店側にクレームがついた。店は、残りの9袋を店頭から引き揚げた。11袋は、クレーム商品として問屋を通じてJT側に戻された。

 翌28日、JT品質管理部は、クレームを双日食料にも連絡。同部としては、実際にギョーザを食べてみる検査をしたが「異常なし」と判断した。今年1月8日、包装袋をチェックするため、11袋を双日食料に送付。同社は、そのうち3袋を外部の検査機関に送る一方、中国の天洋食品に2袋の包装を送った。

 最初に検査機関から中間回答があったのは18日。同22日に最終結果が届いた。「付着物は油溶解性の黄色い液体と水溶性の透明な液体」と分析されたが、「具体的な物質の判定は難しい」との内容だったという。双日食料はこれをJT側にすぐ報告した。

 今回、双日食料が兵庫県警に提出したのは、11袋のうち残った6袋。その際、動物検疫用に保管していた同じ10月1日製造の20袋も合わせて提出したという。

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