「R-08」は、ヤマハが日本人トップスキーヤーのために試行錯誤を繰り返し創り上げた、競技用スキーブーツだ。スキーヤーたちが足に合わない外国製のフロントバックル方式ブーツで苦しんでいる現実を目にし、ヤマハはレーシングチームのトップスキーヤー専用に足形を取って試作ブーツを開発、これがR-08の原型となる。 商品化にあたり製品デザインの変更が検討され、重心の後傾を防ぐバックサポート、雪面やポールとの接触からバックルを守るフロントガードをそれぞれ別々のパーツとしてシェルに装着。R-08のアイデンティティを創り上げている。ピンクの半透明ポリウレタンを使用した1992年モデルがヤマハカラーとして印象づけ、スキーヤーと一体化し雪上を滑走した。 |