中国製ギョーザ中毒事件

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中国製ギョーザ:新たに6袋の外側から殺虫剤検出 兵庫

ジェイティフーズの「中華deごちそう ひとくち餃子」
ジェイティフーズの「中華deごちそう ひとくち餃子」

 中国製冷凍ギョーザを食べた兵庫県高砂市の親子3人が中毒になった事件で、兵庫県警は3日、輸入商社「双日食料」(東京都港区)から回収した同じ製造日(昨年10月1日)の「中華deごちそう ひとくち餃子」6袋のパッケージの外側から、有機リン系殺虫剤メタミドホスを検出したと発表した。会見した双日食料によると、6袋は大阪府内の小売店から返却された。高砂市と千葉県で起きた中毒事件の商品以外からの検出は初めて。

 県警は、パッケージの外に付着していたことに着目。流通ルートを特定するとともに、故意にメタミドホスを入れようとしたか事故で付着したのかを確認するため鑑定を急ぐ。

 6袋は小売店から「表面が液体でベトッとしている」とクレームがあり、昨年12月28日に輸入元の「ジェイティフーズ」大阪支店に返品された。1月8日に双日食料に持ち込まれたという。高砂市の事件の商品と同じ製造日の商品を探していた県警が3日未明に回収し、鑑定していた。

 6袋はいずれも未開封。うち1袋はパッケージ表側の左上部分に直径約1ミリの穴が開き、穴は裏面に突き抜けていた。トレーには穴はなかった。ギョーザやトレーなどの鑑定結果は出ていない。

 県警はこのほか、別ルートで双日食料に返品された同一製造日の未開封品20袋も回収しており、鑑定を進める。

 兵庫県立健康環境科学研究センター(神戸市)によると、メタミドホスは結晶状態で保管し、水などで薄めて使用するという。

 高砂と千葉の事件の冷凍ギョーザはともに、中国・河北省の天洋食品の工場で製造された。兵庫の「ひとくち餃子」は20個入り。千葉は「ちばコープ」が販売した「CO・OP手作り餃子」(40個入り、昨年10月20日製造)。いずれもギョーザの皮などパッケージ内からメタミドホスが見つかっている。高砂の商品はパッケージなどに穴が開いていたが、千葉の件では穴はなかった。【武内彩】

毎日新聞 2008年2月3日 16時13分 (最終更新時間 2月3日 20時15分)

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